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第15話

far away3
がらがら。

誰かが教室に入ってきた音で、我に返った。

本の世界に没頭しすぎてゆうに半時間は過ぎているだろう、教室にはもう大勢のクラスメイトが集まっていた。

ドアの方に目を向けると、親切な緑頭くんがいた。

(…!同じクラス!)

思わずがた、と立ち上がって緑頭くんの方に行こうとするが、

それは後ろからやってきた小汚い寝袋(?)に遮られる。

「お友達ごっこしたいなら他所へ行け、

ここは…ヒーロー科だぞ」


(あれは…アングラ系の、抹消ヒーローイレイザーヘッド…!!!)

ダブルの衝撃でもうすでに興奮が止まらないオレ。

オレ(だけ)の注目を一身に集めつつ、そんなことを知る由もないイレイザーヘッドーーーこと相澤先生は、グラウンドに集まれと言い放った。


『…なにするんじゃい』









最初で最後(?)の大きな難関。
それはーーーー


着替えだ。


更衣室。

とりあえず男子更衣室に向かったが、あまりに耐性がなく耐えられる気がしなかった。

かといって、男装をして女子更衣室に入るのも気が引ける。




「…どうしたの?」

『!み、緑頭くん…あ、入試の時は、どうも』

「緑頭くん…??
あああいや、その時はなんというかその…お礼を言われるほどではない…デス…

…あ、で、どうかしたの?なんだか迷ってるみたいだったから」

『…い、いやそんなに深刻なことでもないから…』

嘘です。めっちゃ深刻です。
緑頭くん嘘ついてごめんな。

「…あ、そう?もうすぐみんな着替え終わるよ?」

『えっ、じゃあ急がなきゃな!ありがと!』

緑頭くんはオレが遅れるのを懸念しているみたいだが、こっちにとっては好都合だ。

結局、誰もいなくなった更衣室で秒殺で着替えた。