心の中の蟠りも無くなり
テスト勉強にも打ち込むことが出来
無事テストも終了。
そんなこんなで毎日杏ちゃんが
うちに来ることになった。
空羽弥君と帰れなくなるのは
ちょっと寂しい気もするけど……
大好きな友人のためだもん。
空羽弥君にも話したら追試までだし
手伝ってやれって
大事な友達なんだろって
言ってくれたし……
莉月様がんばるッ!!!
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後ろからひょいと覗く涼麻。
いつもの事なんだけど……
あんなことがあった手前ちょっと
空羽弥君の視線も気になる……。
肝心の彼は机に伏せてる様で……
涼麻に気づかれないように
ちょっと距離をとる。
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ガラッ
会長の声に頭をあげる空羽弥君。
あからさまに態度に出る杏ちゃん。
会長との一部始終……
3人には話してあるから
なんだろうけど……
いやはや気まずい。
席を立ち入口で待つ会長の元へ近寄る
足取りを止めた私に
目を丸くして笑う会長。
5mはあったかな。
ちょっと遠すぎた?。
要件だけ告げれば会長は
3年のクラスまで戻っていく。
委員会……
ちょっと行きたくないかも……。
-to be continued-
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!