第33話

#33 【 彼との放課後 】
547
2020/08/22 00:05

















本日も相変わらず女子に
囲まれる彼。















話って
























なんだろう。























-----------------------


































別に好きな人ができた

































もう飽きた












































お前面倒臭い。


































マイナスな台詞ばかりが
頭の中を駆け回って
どうしようもなく
私を苦しめる。














































------------------------






























校内に放課後を知らせるチャイムが響く。


























相変わらず囲まれてる。
入る隙はなくて
暫く連絡すら取ってないのに
今更私から何て声をかけたらいいの?。
































貴方と同じように机に伏せる。
























貴方の気持ちが知りたくて。























勿論机が答えをくれる訳では無い。






























時間は過ぎて、彼が帰るまで
きっと女子は捌けないだろう。


























きっとこんな状態で話をするなんて
















無理なんだよ。































諦めかけて席を立つ。






































----------------------



































不意に腕を捕まれ体勢を崩す。


































空羽弥
空羽弥
おい。
莉月
莉月
…………え?。
空羽弥
空羽弥
話あるって言ったろ。















そう言って彼は私の手を引き
教室を出る。






























女子たちの声がだんだん遠くなって
気づけば体育館に居た。

































転がっていたバスケットボールに
長い腕を伸ばす彼。























スっと伸びた腕から放たれるボール





























綺麗な弧を描いて
ゴールに吸い込まれていく。
































































空羽弥
空羽弥
……俺さ……。







































































-to be continued-

プリ小説オーディオドラマ