第23話

第23話
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2018/02/20 04:41
あなたside
コンコン
シルク
おじゃまします…
モトキ
おお!シルク!
シルク
よぉ!覚えてんのか?
モトキ
いやいや、何言ってんだよー!
小学校からの付き合いだろ?
ンダホ
よっ!
モトキ
おお!だほちゃん!
ダーマ
よーモトキ!元気か?
マサイ
元気か?
ぺけたん
か?
ザカオ
か?
モトキ
おお!みんな来てくれたんだ!
あなた

やっほー!モトキ!

モトキ
え?…うんやっほー?
あなた

え?

シルク
モトキ
…ごめ、誰?
え…
あなた

おぼ…えてないの?

モトキ
うーん…わかんないや…ごめんね?
どうして…シルク達のことは…覚えてる…のに…
シルク
おいモトキ!それはねぇんじゃねーの?
モトキ
えっ?えっ?
シルク
あいつはあなた!知らねぇの?俺の彼女だぞ!?
モトキ
え?まじ!?おめでとう!
ンダホ
おめでとうじゃねーよ!
俺とモトキでシルクとあなたをくっつけたんじゃん!
モトキ
ええ!?
そうだったの?
ぺけたん
え、そうなの?
シルク
お前はちょっと下がれ…
マサイ
俺ん家で一緒に豆腐ハンバーグ作ってたろ?
モトキ
えー?俺豆腐ハンバーグなんか作れないよー?
シルク
だーかーらー!

キュ
私はシルクの服を掴んで、
あなた

もういい…帰るよ…私…

…。
シルク
そうか…
ガラガラガラ…
モトキ…が…私のこと…知らない…
私の事だけ…知らない…
そ…んな…
ギュ
突然、目の前が真っ暗になった。
シルク
あなた…
シルクが…ハグ…
シルクのにおい…落ち着くようなかおり…
あなた

し…るくぅ

そして私は泣きじゃくった。
家に帰ってからも…お風呂に入ってる時も、布団に潜り込んでからも…
それから一週間ぐらいして
シルク
…もいっかい、モトキの見舞いに行くか?
正直に言うと、行きたくなかった。
モトキとあっても、どうせ覚えてないだろう。そう分かってても心のどっかで期待している私がいるから…モトキとあった時、きっと絶望とか、虚しさとかが、きっとすごい勢いで私の心に流れ込んで来そうだから。
でも、シルクと一緒なら
シルクがいたら乗り越えていけるかもしれない
行く価値は、無くはない。
だから私はあえて、
あなた

行く。

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