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第1話

Prologue
1,578
2018/12/24 12:47
もう…










死にたい











疲れた……













特に理由もないけど…
















死んだらどうなるんだろう


意を決してこの高層マンションから飛び降りた…















はずだった…
神様
お前…今死のうとしたろ
あなた
あなた
はい?!







誰?!



ーーーーーーーーー
ちょっと待って!
今 私死のうとしてさ、飛び降りて…
普通は死ぬよね?!



てかここどこなの?


そして姿は見えない…けど声は聞こえるこの人は誰?!
(確実に男だろうなぁ…誰だよ




神様
私は神様だ。
いやいやアホか!


神様って…アホかいな
あなた
あなた
あ…そうなんですね…
神様
心の声が漏れてんぞ
あなた
あなた
え!?嘘!
神様
正確にいうと、俺がお前の心を読んだんだけどな
あなた
あなた
なっ!
最悪…
神様
じゃあ変なこと考えんな。
お前の考えてることは何でも分かるんだよ








声だけするこいつを神様と信じざるを得ない…

いや!信じないけど!




神様
で、本題に移らせてもらおうか。
今、俺は実験をしている。
死にたいならその実験台になってもらう。
あなた
あなた
死ねるなら…何でもしてやるわよ!
神様
…わかった。では説明する。

今からお前はある街へ行ってもらう。
その町で恋をしてほしい。まぁ無茶振りだが…
死にたいんだろ?
あなた
あなた
…はぁ…仕方ないわ
神様
じゃあ目をつぶれ。
いまから連れて行く。
その町では誰でも好きになっていいが、好きになった人を落とすのが条件だ。
お前のことを好きになる人もいるが、お前がそいつを好きじゃないと無効になるから。

最後にひとつ。
俺のことは絶対好きになるな。
過去に前例があるからな
あなた
あなた
大丈夫。
あんたなんかを好きにならないわよ
神様
じゃあ出発だ!
とりあえず向こうに弟子がいる。
見守ってるからしっかりやれよー





そう言うと同時に、辺りは真っ白になって見えなくなった。
急な眠気に襲われて目を閉じる。












私は今からどこに連れて行かれるんだろ…

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