-家-
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そう言ってすぐに部屋に入った
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あなたの頭の中は
さとみへの申し訳ない気持ちと
嬉しい気持ちの半分半分
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そう思って服を選んだ
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あなたが選んだのは
ミニスカに花の刺繍が入ったロングTシャツ
服を選び終わると
LINEがきた
通知を見るとそこには
「紫耀」
その文字だけで舞い上がった
ーLINEー
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この紫耀を待っている時間がとてもウズウズして
会ったらなんて言おう
何話そう
そう考えるだけでもうお腹いっぱい
📞プルルルルルル プルルルルルル プルルルルルル
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急な電話にびっくりしたけど
画面を見たら紫耀からだった
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なんて道案内をした
ピンポーン
あなたの家に着いた紫耀がインターホンを押した
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ガチャッ
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。