あなたside
好きです。
私の彼氏になってくれませんか?
勇気を振り絞って告白した。
LINEで。
結果は…
「ごめん」
そのたった一言だけだった。
正直どうすればいいか分からなくて
「そうだよね…ごめんね、急に変なこと言って」
そう返信をした。
自分を慰めたかのように。
彼と出会って数ヶ月だった。
いや、本当は1年ほど経つ。
振られた理由は
「あんまり関係持ったことないし」
らしい。
正直意味わからなかった。
たしかに同じクラスになっても全く話せなくて
関係もあまりなかった。
けど…彼の歴代の彼女は…
彼とこれといった関係を持った人とは思えない。
どうせ顔なんだろう。
そう思った。
そう思うしかなかった。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。