あなたside
私は紫耀の好きな人はさとみだってずっと思ってた
そう思い込んでた
でも紫耀は一向に認めない
ずっと違うって言ってる
じゃあ誰なの?って聞いても
教えない
って言うだけで
だったらさとみだって思うしかないじゃん
「さとみっ」
放課後さとみに昨日のことを報告した
「紫耀に聞いたんだけどね」
「紫耀の好きな人のヒントは」
ヒントは…
私たちのクラスに居て
可愛くて
名前が3文字で
背は紫耀と同じくらい
このことを報告した
さとみは嬉しそうな不安そうな顔をしていた
私だったら完全に喜んじゃうのにな…
でも疑問がある。
こんなににもヒントがさとみに当てはまってるのに
なんでさとみじゃないって言うんだろ
そのあとさとみが
「でも絶対さとみじゃないよね」
「私が好きってこと言っちゃダメだよ!?」
はいはい、わかってるって笑笑
そう言って帰った。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。