第6話

君なの?
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2018/09/06 04:49
私の家はもう今はなくて、
今は、夕暮れを見ながら、土手にいる。
あなた

シルク…(泣)

その時だった。
あれ?あなたじゃん。
泣いてるの?
あなた

その声はンダホ?

ンダホ
ンダホ
シルクは?
何があったの?
私は、シルクの家から出て来たこと、
その経緯、全て話した。
どことなくスッキリした。

ンダホ
ンダホ
それって、あなたの幸せも思ってしたことなの?
あなた

えっ?

ンダホ
ンダホ
あなたは、シルクの幸せのこと言ってたけど、
あなた自身の幸せは考えてるの?
確かに。
私の頭の中は「シルクの幸せ」だけだった。
自分の幸せ、か。
あなた

確かに考えてなかったかも。
ありがとね。

ンダホ
ンダホ
いいんだよ。
てか泊まるとこあるの?
あなた

ううん。今困ってる。

ンダホ
ンダホ
じゃあうち来なよ。
1部屋空いてるから。
あなた

いいの?ありがと!

ンダホ
ンダホ
じゃあ行くよ。
ンダホ
ンダホ
あっ、ちょっと電話して来るから待ってて。
あなた

うん。

ンダホ
ンダホ
シルク?
シルク
シルク
あっ?
シルク
シルク
おせーな。また寝坊か?
ンダホ
ンダホ
ううん。今急に用事ができていけなくなったから。
シルク
シルク
珍しいな。まあいいや。モトキとぺけくるし。
ンダホ
ンダホ
うん。じゃあ人待たせてるから。じゃあね。
シルク
シルク
おう。
ンダホと親しい人か。
誰だ?そう聞く前に、あいつは電源を切った。
もしかして、あなた?
いやもし、あなただとしても今は追いかけない。そう決めたんだ。
ンダホ
ンダホ
よしっ!行くぞ!
あなた

うん。行こう!

ンダホは私の気持ちをわかってくれて、
誰よりも優しくて。
あれ?私はシルクのことが好きなはず。
君なの?私が本当に好きな人は。

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