僕が君を忘れるためには
僕は最低な奴になるしかなかった
元々1人の時間はあんまり好きじゃなくて
君とゆっくり会う時間が作れなかった時
他の女の子たちに癒されてたのも事実で
でも、それでも、
君が1番好きだったし1番大切だった
こんなこと言っても
信じてもらえないと思うし
ひどい奴だと思われるだろうけど
愛してたのは君だけだった。
まぁもう昔の話だけど
仕事が終わって今日は珍しく
紫耀にご飯に誘われた
少し久しぶりだなと思いながら
食事をしていたら
そういえば、
紫耀が話し出した
「 元カノこっち出てきたよ 」
まさかの発言につい反応しそうになった
早くなる鼓動に気づかれないよう
何事もなかったみたいに
そう、と返した
「 もういいの? 」
なにが?
「 俺普通になかよしだよ? 」
だから?
「 本当はずっと好きだった 」
また少し鼓動が早くなるのを感じた—
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。