前の話
一覧へ
次の話

第30話

4-5
99
2019/04/20 00:06





僕が君を忘れるためには
僕は最低な奴になるしかなかった

元々1人の時間はあんまり好きじゃなくて

君とゆっくり会う時間が作れなかった時
他の女の子たちに癒されてたのも事実で

でも、それでも、

君が1番好きだったし1番大切だった

こんなこと言っても
信じてもらえないと思うし
ひどい奴だと思われるだろうけど

愛してたのは君だけだった。

まぁもう昔の話だけど



仕事が終わって今日は珍しく
紫耀にご飯に誘われた

少し久しぶりだなと思いながら
食事をしていたら

そういえば、
紫耀が話し出した


「 元カノこっち出てきたよ 」

まさかの発言につい反応しそうになった

早くなる鼓動に気づかれないよう
何事もなかったみたいに
そう、と返した


「 もういいの? 」

なにが?

「 俺普通になかよしだよ? 」

だから?

「 本当はずっと好きだった 」


また少し鼓動が早くなるのを感じた—




プリ小説オーディオドラマ