第8話

2-2
663
2019/01/16 19:33




次の日の朝
駅まで一緒に歩いた

「 行ってきます 」
「 早く帰るから 」

あなたはそう言って
学校に行ってしまった

ほんとに学校?

でも、ほんとに?
それでも一緒にいて、なんて
わたしには言えないから

いってらっしゃいって
笑顔で送り出した



もう、疲れちゃったよ

あなたはいつだって
すごく人気者で

わたしなんか、
何で付き合ってるのか
わからない

ずっとわからないまま

最初からずっと。



わたしが
初めてあなたを知ったときから
あなたは芸能人で

わたしはただの女の子で

偶然知り合って
偶然気が合って

なんとなく付き合い始めた

ほんとはずっと好きで
付き合えたときは
ただ、嬉しかった。

今まで知らなかったあなたが
いっぱいいっぱい見れた

いくらあなたを知っても
嫌いになることはなかった

すごく愛してた。





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