第28話

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2019/04/20 00:05





朝起きるとメッセージが届いてた

送り主は紫耀くん

すごく心配してる内容で
過保護な子どもになった気分になって少し笑ってしまった

元気?
大丈夫?

頑張ろうな
応援してるから

同じようなことばっかり書いてあるトークを読んで
声に出して笑ってしまった

これを真面目な顔して打ってるんだろうなとか
色んな妄想が頭の中で膨らんだ

わたしはたった一言
ありがとう、を送った

今日からまた
わたしもがんばらないと。






ありがとう、か―

届いた返信と廉を交互に見ながら
少し複雑な気持ちになった

きっとまた2人で歩ける

幸せになれるだろう

ほんとに?
それでいいの?—




ずっと目覚ましが鳴り響いてるのに全然起きない廉を
軽く蹴って起こしてみた

さっきからうるさいしそろそろ起きろ


「 んーー 」

背伸びして目をこする廉

通知チェックをしてやっぱり連絡がなくて落ち込む廉に
充電器を投げて渡してやる

無言で充電器を挿して部屋を出る

自由なやつと思いながら用意をしていると
バタバタと廊下を走る音がして
リビングのドアが勢いよく開かれた


「 紫耀ん家じゃん! 」

今更なに言ってんのこいつ

「 自分の家かと思ってた 」

まじでバカみてー。

ほら1回帰るでしょ?
早く準備しろって急かして帰らせた




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