「ほぉ…笑
それは興味深いなぁ…?
聞かせてもらおうかなぁ…笑」
こいつなに笑ってんだ?
神経通ってねぇのかよ
俺の顔見てまだよくニコニコしてられるなぁ。
殴り殺したかった気持ちを一生懸命に抑えて俺は言った。
そう呼ばれている理由を。
「僕は他社員にも言って回ったので知っていると思われますが…」
「あぁ!知っているよ!
君と__くんが付き合ってることだろう?
いいねぇ。お互い仕事の成績はとても良い。だから、仕事も頑張りつつこれからも楽しい恋愛をしてくれ。笑」
ここに来てもまだ笑ってやがる。
それになんだ?知っててヤったのか?
もう、俺自身も限界を迎えていたためわざと口調を荒げて話した
「俺が言いたいのはそういうことではないんです!俺達が…俺達が付き合ってるのをわかっててどうして!どうして…これから幸せになろうってたくさん予定立てて話してたのに…!
どうして他人の幸せを引き裂くような事をするんですか!
もう…あなたは…俺が尊敬していた課長ではない。成績トップだろうが関係ないです。俺たち2人でこの会社を辞めます。
この仕事、他社員、仕事をしに来ることが楽しみだとも感じて彼女とも幸せを感じていられた最中、貴方はそういうことばかりするんですね。最悪です。」
なんて…
勢いよく言ってしまったもんだから
課長が
「好きにしろ」
と一言吐いて、部屋に戻っていった。
--------きりとり--------
部屋というのは、彼女ちゃんが居る部屋ではないです!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。