第26話

💙正体
3,610
2021/04/16 09:44
_Syota/side
そしてストーカーが何もしてこなくて安心していたある日。

悲劇は突然起こった。
俺がコンビニで買い物をしていた時、どこかあなたの声が聞こえた気がした。
嫌な予感がして、外に出てみるとあなたがストーカーに詰め寄られていた。
翔太
おい!何してんだよ!!
??
??
チッ。
しょっぴー、邪魔すんなよ。
よく聞いた事のある声だった。

…信じたくなかった。

俺の事を『しょっぴー』と呼ぶのは









山内だけだった。
翔太
信じたくなかったけど、あなたのストーカーは山内だったんだな。
そういうと、山内は変装をやめた。

どうやらあなたが優しくしてくれたのを好意だと勘違いし、山内の事が好きだと。そう強く思ったらしい。
いくら山内でも。
俺の…俺の大切なあなたを傷つけた事は許さない。
そうして、山内は警察に連行されていった。
…また俺は守れなかった。
どうしていつもこうなのか。
いつも肝心な時に俺はあなたを守れないのか。
翔太
…ごめん。また俺が守れなくて。
『そんな事ないよ。』

とあなたは薄い笑みを顔に貼り付け俺を見る。

…こんな時だけど、俺はやっと気づいたこの気持ちをあなたに伝えたいと思った。
これからもあなたを守りたい。


俺は、あなたが好きだ。
翔太
…ごめん。
あのさ、俺、これからもあなたを守っていきたい。
『好き』の2文字を言うのにはこんなにも勇気がいるんだな、、
翔太
……俺、あなたが好き
そう告げると目に大量の涙を浮かべ、

『私も好き、大好き』

と伝えてくれた。
本当に可愛くて愛おしいな。

やっと、本当のカップルになれたんだ。

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