??「その仕事は俺が代わりにやるから。」
あすか「え、でも…。新海先生も仕事あるのに…。」
新海「あすか先生、この前頑張りすぎて倒れたんだって?」
あすか「は、はい……。」
新海「あすか先生、無理しすぎるのは良くない。今日は仕事のこと忘れて。」
あすか「は、はい。すみません。ありがとうございます。」
冴島「じゃあ、17時半にロッカーで待ち合わせね。」
あすか「うん。」
そして16時半頃。
みんな、先にめぐり愛に向かいあすかの歓迎会の準備をしに行った。
すると電話がなった。
橘「はい。翔北救命センター。」
救命「80代男性、胸の痛みを訴え倒れました。…受け入れお願いします。」
橘「でも、今人手が…。〈小声〉」
三井「どうしたの?橘先生。」
橘「救急から受け入れて欲しいって…。でも今人手が…。」
三井「あすか先生、まだいるわよね?」
橘「うん。」
三井「じゃあ、大丈夫。受け入れて。」
橘「分かった。……受け入れます。」
三井「もしもし、あすか先生?急患よ。」
あすか「分かりました。今、行きます。」
そして患者が運ばれてきた。
……ドンドンドンドンドンドン……
救急「森山國士さん、85歳。救急車内で心停止しました。」
あすか「変わります。」
三井「開胸するわ。」
あすか「待って下さい。……この患者、腎不全で透析してます。橘先生、この患者と同じ血液型、今ある分持って来てください。」
橘「分かった。」
橘先生は走って輸血を取りに行った。
橘「持ってきた。」
あすか「多分、心停止したのは心不全が原因かと……。」
三井「じゃあ、心臓外科呼ばないと…。」
あすか「三井先生、心臓外科呼んでください。その前に肺気胸もあるので、空気抜きます。」
その頃…。
藤川「はるか~、そろそろあすかちゃん迎えに行かないと。」
冴島「分かった。あすかに電話する。」
冴島さんはあすかに電話をかけた。
冴島「あれ?」
藤川「どうした?」
冴島「あすか、出ない。」
藤川「え?とりあえず、翔北に行こう。」
冴島「うん。」
そして、藤川先生と冴島さんが翔北についた。
冴島「あすか!」
藤川「あすかちゃん!」
あすか「あ、お姉ちゃん、藤川先生。」
三井「あすか先生、あとやっとくから。」
あすか「はい。」
冴島「ん?」
橘「さっき、肺気胸と心不全の患者が来て、今オペ終わったところなんだ。」
藤川「そうだったんだ…。」
三井「じゃあ、あすか先生美味しいご飯食べてきなさい。」
あすか「はい。」
橘「歓迎会、楽しんで来いよ。」
あすか「はい。」
冴島「あすか、行こう。」
あすか「うん。」
藤川「後ろに乗ってね。」
あすか「はい。」
そして藤川先生、冴島さん、あすかがめぐり愛についたのは18時半だった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!