三井「白石と冴島よ。今は産休育休中だけど、二人とも結婚して藍沢と藤川の奥さんになったの。でも二人とも旧姓で働いてる。」
ひかり「はじめまして、横峯ひかりです。来週から翔北で働きます。宜しくお願いします。」
白石「ひかりちゃん、宜しくね。」
冴島「横峯って横峯先生の?」
ひかり「はい。妹です。5歳違いますが…。」
白石「じゃあのぞみとあすかちゃんみたいな感じかな?」
ひかり「え?」
冴島「あすかとのぞみちゃんは私たちの20歳違いの妹なの。」
ひかり「そうなんですね。」
三井「そういえばそろそろ白石のお腹消毒しないとね。ひかり先生やる?」
ひかり「え、でも…。」
白石「ひかりちゃん、いいよ?やって。」
ひかり「は、はい。」
その時だった。
あすか「お姉ちゃん~。」
のぞみ「お姉ちゃん、大丈夫?」
冴島「あすかどうしたの?」
白石「のぞみ大丈夫だよ。」
ひかり「じゃあ消毒しますね。」
チョンチョン…
白石「い、痛い……」
ひかり「ごめんなさい。」
白石「大丈夫だから。」
のぞみ「ひかりちゃん?変わるよ?」
あすか「でもひかりちゃんも経験しないと……。」
ひかり「私がやります。」
冴島「私が教えるね。ここからこうしてみて?」
ひかり「はい。」
白石「い、痛…くない……。」
ひかり「やったー。」
あすか「流石お姉ちゃん。」
のぞみ「ひかりちゃん、すごいよ。これで私たちの仲間入りだね。」
ひかり「ありがとうございます。」
そして1週間後。
灰谷「じゃあこの患者さん、お願いしていい?」
ひかり「はい。」
横峯「ひかり~。分からないことあったら聞いてね。」
ひかり「うん。」
名取「イチャイチャしてないで仕事しろよ。」
雪村「名取先生も携帯いじってないで仕事してくださいね。」
緋山「なんか雪村、冴島に話し方まで似てきたよね?」
藍沢「だな。」
藤川「確かに。」
冴島「余計なこと言わない。」
藤川「は、はい。」
緋山「冴島、無理しないでよ。」
冴島「はい。」
藍沢「ちょっとひかりと脳外に行ってきてもいいか?ついでに白石の様子も見てきたい。」
藤川「分かった。」
緋山「私も白石のところに行ってくる。」
灰谷「分かりました。」
名取「了解でーす。」
そして藍沢先生とひかりは脳外科へ。
緋山先生は産婦人科へ。
雪村「冴島さん、大丈夫ですか?」
冴島「ん?心配してくれてるの?」
雪村「はい。だってまだ赤ちゃん産んでからすぐ復帰したので……。」
冴島「大丈夫よ。いつも通りやるから。」
藤川「はるか、無理すんなよ。」
冴島「藤川先生、ここ職場ですよ?はるかって呼ぶのやめてください。」
藤川「ごめん。」
横峯「ひかり…。」
ちなみに横峯先生はひかりが藍沢先生に連れていかれて落ち込んでいるのでした。
そして今日も1日が過ぎ去るように終わって行ったのでした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!