今日も現場に向かう。
白石先生、灰谷先生、雪村さんが現場に向かった。
白石「橘先生、三井先生を残して全員現場にお願いします。」
橘「分かった。タッチ&ゴーで現場に送る。」
白石「はい。」
そして次々スタッフを現場に送った。
藍沢「白石。」
白石「藍沢先生、横峯先生、冴島さん。」
藍沢「どんな感じだ?」
白石「地震でショッピングセンターが崩れて、今分かってるだけで頭部外傷と骨盤骨折、それと心筋梗塞の患者だって。………藍沢先生は頭部外傷の患者中心で診て。」
藍沢「ああ。」
白石「横峯先生は心筋梗塞の患者、これからも出るだろうから診て。」
横峯「はい。」
白石「冴島さんは藍沢先生について。」
冴島「分かりました。」
藤川「白石。」
白石「藤川先生、緋山先生、新海先生。」
藤川「状況は藍沢から聞いた。俺は骨盤骨折の患者中心で診る。」
白石「うん。お願い。……新海先生は今藍沢先生が頭部外傷の患者診てると思うので…。」
新海「分かりました。」
白石「緋山先生は軽傷だけど妊婦の患者いたから診て。」
緋山「分かった。」
三井「白石。」
白石「はい。」
三井「名取先生も現場に向かわせた。」
白石「え?でも名取先生って名取総合病院に戻ったはずじゃ…。」
三井「そうなんだけど、大震災よ?一人でも医者が多い方がって言ってた。」
白石「そうですよね。…じゃあ名取先生来たら緋山先生につけます。」
そして名取先生も現場に到着した。
名取「白石先生。」
白石「名取先生、来てくれてありがとう。緋山先生についてくれる?」
名取「了解です。」
あれから何時間経ったのだろう。
時々余震で揺れる。
それでも、スタッフ全員が一生懸命目の前の患者の命を救おう、助けたいと手を動かし治療をしている。
だが、次の瞬間激しい揺れに襲われた。
本部にいた白石先生は無事で、スタッフの安否確認を始めた。
白石「藍沢先生、緋山先生、冴島さん、藤川先生、横峯先生、灰谷先生、名取先生、雪村さん、新海先生。聞こえてたら応答して。」
藍沢「藍沢、新海、冴島は無事だ。」
藤川「大丈夫だ。」
灰谷「灰谷、雪村は大丈夫です。」
横峯「怪我ありません。」
緋山「緋山、名取も無事。」
白石「良かった。」
その時、橘先生も心配して連絡してきた。
橘「白石、大丈夫か?」
白石「はい。スタッフ全員の無事、確認出来てます。」
橘「分かった。」
すると後ろから声をかけられた。
??「白石。大丈夫か?」
白石「え?……森本先生、黒田先生。」
森本「スタッフ全員無事か?」
白石「はい。でもなぜここに?」
森本「ちょうど、ここで買い物をしてたんだ。」
白石「そうだったんですか?」
黒田「俺はちょうどラジオのニュースで流れたから駆けつけた。」
白石「黒田先生、右腕…。」
黒田「大丈夫だ~。リハビリのお陰で動くようになった。オペは無理だがな…。」
白石「すみません…。」
黒田「白石、俺の言いつけ通りたくさんヘリに乗ってたんだな。…気にやむことはもうしなくていい。」
その時だった。
またしても大きな揺れが起こった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。