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第1話

ドクターヘリ要請
4,707
2019/05/30 09:12
今日も現場に向かう。
白石先生、灰谷先生、雪村さんが現場に向かった。

白石「橘先生、三井先生を残して全員現場にお願いします。」

橘「分かった。タッチ&ゴーで現場に送る。」

白石「はい。」


そして次々スタッフを現場に送った。

藍沢「白石。」

白石「藍沢先生、横峯先生、冴島さん。」

藍沢「どんな感じだ?」

白石「地震でショッピングセンターが崩れて、今分かってるだけで頭部外傷と骨盤骨折、それと心筋梗塞の患者だって。………藍沢先生は頭部外傷の患者中心で診て。」

藍沢「ああ。」

白石「横峯先生は心筋梗塞の患者、これからも出るだろうから診て。」

横峯「はい。」

白石「冴島さんは藍沢先生について。」

冴島「分かりました。」

藤川「白石。」

白石「藤川先生、緋山先生、新海先生。」

藤川「状況は藍沢から聞いた。俺は骨盤骨折の患者中心で診る。」

白石「うん。お願い。……新海先生は今藍沢先生が頭部外傷の患者診てると思うので…。」

新海「分かりました。」

白石「緋山先生は軽傷だけど妊婦の患者いたから診て。」

緋山「分かった。」


三井「白石。」

白石「はい。」

三井「名取先生も現場に向かわせた。」

白石「え?でも名取先生って名取総合病院に戻ったはずじゃ…。」

三井「そうなんだけど、大震災よ?一人でも医者が多い方がって言ってた。」

白石「そうですよね。…じゃあ名取先生来たら緋山先生につけます。」


そして名取先生も現場に到着した。

名取「白石先生。」

白石「名取先生、来てくれてありがとう。緋山先生についてくれる?」

名取「了解です。」


あれから何時間経ったのだろう。
時々余震で揺れる。
それでも、スタッフ全員が一生懸命目の前の患者の命を救おう、助けたいと手を動かし治療をしている。
だが、次の瞬間激しい揺れに襲われた。

本部にいた白石先生は無事で、スタッフの安否確認を始めた。

白石「藍沢先生、緋山先生、冴島さん、藤川先生、横峯先生、灰谷先生、名取先生、雪村さん、新海先生。聞こえてたら応答して。」

藍沢「藍沢、新海、冴島は無事だ。」

藤川「大丈夫だ。」

灰谷「灰谷、雪村は大丈夫です。」

横峯「怪我ありません。」

緋山「緋山、名取も無事。」

白石「良かった。」

その時、橘先生も心配して連絡してきた。

橘「白石、大丈夫か?」

白石「はい。スタッフ全員の無事、確認出来てます。」

橘「分かった。」

すると後ろから声をかけられた。

??「白石。大丈夫か?」

白石「え?……森本先生、黒田先生。」

森本「スタッフ全員無事か?」

白石「はい。でもなぜここに?」

森本「ちょうど、ここで買い物をしてたんだ。」

白石「そうだったんですか?」

黒田「俺はちょうどラジオのニュースで流れたから駆けつけた。」

白石「黒田先生、右腕…。」

黒田「大丈夫だ~。リハビリのお陰で動くようになった。オペは無理だがな…。」

白石「すみません…。」

黒田「白石、俺の言いつけ通りたくさんヘリに乗ってたんだな。…気にやむことはもうしなくていい。」


その時だった。
またしても大きな揺れが起こった。

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