第20話

同級生だった彼
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2019/06/03 08:40
あすかは救命にいた。
すると新海先生がやって来た。

新海「あすか先生いますか?」

あすか「はい。」

新海「田口拳さんの結果が出ました。」

あすか「どうでした?」

新海「全身のCT、MRI共に異常はなく田口剣さんとも全て見事に一致しました。」

あすか「やっぱり。」

白石「どうしたの?」

藍沢「16歳で脳腫瘍が再発した患者がいるんだ。それであすかに相談したら、至急で調べてくれって。」

白石「そうだったんだ。」

あすか「これで、抗がん剤と併用して骨髄移植が出来ます。」

緋山「ねえ、なんでその田口剣さんと田口拳さんが一致するって、あすか先生は分かったんだろう……。」

冴島「確かに……。」

藤川「もしかして、彼氏だったんじゃないの?」

冴島「余計なこと言わない。」

藤川「は、はい。」

あすか「実は私、つるぎとこぶしと同じ保育幼稚園だったんです。」

緋山「そうなの?」

あすか「はい。…そしてつるぎとこぶしは……一卵性双生児なんです。」

藍沢「そういうことか。」

新海「一卵性双生児なら適合する確率が高い。」

あすか「はい。」


??「あのすいません、剣が頭痛いって……。」

藍沢「おそらく、また大きくなってるな…」

新海「とりあえず、行こう。」

あすか「私も行きます。」


藍沢「3.5㎝。1年前と同じだ。」

新海「そうだな。」

あすか「でも、骨髄バンクに登録したばっかりだから今すぐには骨髄移植は出来ない…。」


そしてあすかは脳外科を出た。
すると後ろから話しかけられた。

??「ねえ、君。あすかちゃん?」

あすか「はい。そうですけど…。ってこぶし君?」

??「うん。久しぶりだね。保育幼稚園以来、学校で会わないからどこ行ったのかなって思ってたけどあすかちゃん、ずっとここに入院してるの?何の病気?」

あすか「えーと……。入院してるんじゃなくて……。」


するとホットラインがなった。

あすか「もう行かないと…。ごめん。」

あすかは救命に走って行った。

白石「はい、分かりました。…ヘリ飛べますか?」

CS「天候回復したようです。ヘリ飛べます。」

白石「出動します。」


今日のヘリ担当は、藍沢先生、横峯先生、冴島さん。
3人は素早く準備をし、ドクターヘリに乗り現場に向かう。
他のスタッフ達は、受け入れに備えて動いた。
そして、今日も患者の命を守ることが出来た。

あすか「お姉ちゃん、お話が…。」

冴島「あすか、どうしたの?」

あすか「あのね…。仕事のことなんだけどね……。」

そこで冴島さんが何かを察知し、藍沢先生、新海先生、白石先生、緋山先生、藤川先生、横峯先生、灰谷先生、名取先生、雪村さん、三井先生、橘先生を集めた。

橘「どうしたんだ?あすか先生?」

あすか「あ、あの…。」

三井「ゆっくりでいいのよ……。」

あすか「う、うん……。」

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