第14話

主役のいなくなった歓迎会…
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2019/06/01 14:49
橘「藍沢、あすか先生、緋山から電話で聞いた。オペ室開けてる。」

三井「でも、歓迎会の最中に異変に気がつくなんてね。あすか先生が患者を呼んでるみたいね。」

あすか「……なんか、すみません……。」

藍沢「あすか。やっぱり肝硬変が悪化して肝がんになってた。」

あすか「やっぱり。」

藍沢「でも肝がんになって初期発見だから転移はない。」

あすか「オペ室でガンのあるところだけ取り除きます。あとは、禁酒と抗がん剤で様子を見ます。」

橘「分かった。」

三井「でも、冴島と雪村も歓迎会よね?」

冴島「大丈夫です。」

あすか「お姉ちゃん、藤川先生、緋山先生、雪村さん、横峯先生、名取先生。」

緋山「白石と灰谷は恒夫に預けてきた。」

藤川「この患者、みんなで助けよう。」

雪村「私、すぐ採血してこの患者と同じ血液型、輸血持ってきます。」

あすか「お願いします。」


そしてオペが始まり、患者の命を救うことが出来た。
気がつくと日が開けていた。

あすか「はーー、疲れた。」

横峯「あすか、お疲れ様。」

あすか「お疲れ様。」

雪村「もう朝ですね。」

あすか「そうですね。なんか私のために歓迎会やってくれてたのに、申し訳ない……。」

白石「おはよう。」

灰谷「おはようございます。」

あすか「白石先生、灰谷先生。おはようございます。酔い覚めたんですね。」

白石「え?」

灰谷「そういえば、いつあすか先生の歓迎会終わったの?」

緋山「終わってないよ?……ただ、めぐり愛で急変した患者いてさ、主役不在になったから自然消滅みたいな?」

白石「そうだったんだ…。」

藤川「結局、あすかちゃん少ししかいれなかったからさ、今日はあすかちゃんの家で二次会しよ~。」

冴島「ちょっと待って下さい。藤川先生、今日夜勤ですけど。」

藤川「あ…。そうだ、今日藍沢と灰谷と俺で夜勤だった……。」

緋山「ドンマイ。………そういえば、名取があすか先生ともっとお話したかった。って言ってたよ?」

あすか「そうなんですか?そういえば、バタバタで一言もお話してなかった……。」

三井「みんな、お疲れ様。…あ、白石、灰谷おはよう。」

白石「おはようございます。」

灰谷「おはようございます。」

橘「あの患者、どうなった?」

あすか「助かりました。今、ICUにいます。」

橘「そうか、そうか。」

三井「あすか先生、翔北に来てからほとんどぶっ通しで4日目よね?大丈夫?」

あすか「は、はい。なんとか……。」

白石「あすか先生、全然寝てないよね?仮眠室で少し休んできて?」

あすか「はい。」


あすかは仮眠室に行き、久しぶりに眠りについた。

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