第34話

その先の道
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2019/06/22 07:28
白石「のぞみ、今日からフライトだけど、大丈夫?」

のぞみ「それがね…、全然緊張しないの…。」

白石「そうなの?」

のぞみ「うん。だってお姉ちゃんとだよ?お姉ちゃんとだったら何でも出来る気がするんだ。」

白石「そうなんだ。のぞみは凄いね。」

のぞみ「え?」

白石「だって、私の時は心臓口から出てきそうなぐらい緊張してたから。」

のぞみ「そうなの?」

白石「うん、そうなの。」

のぞみ「そろそろ、仕事に行かないとね。」

白石「そうだね。…でもまさかのぞみが藍沢先生の家に泊まりたいって言うとは思わなかったよ…。」

のぞみ「だってこの前あすかが藤川先生の家に泊まったんだって話してたから私もって思って。」

白石「そうか。なんかのぞみ可愛い。」

のぞみ「可愛くないよ。さあ、仕事行こう。」

白石「うん。」


今日からのぞみはヘリ担当になった。
一緒にヘリに乗るのはあすかと雪村さん。
だが、今日はドクターヘリ要請がなく、1日が終わった。

白石「のぞみ、今日はドクターヘリ要請なかったね……。」

のぞみ「そうだね…。なんか残念……。」

あすか「でも、いいんじゃないかな?そんな日があっても。」

冴島「私もそう思います。」

藤川「じゃあ、飲みに行こうぜ。」

緋山「は?」

藍沢「何を言ってるんだ?藤川。」

藤川「だってさ…今日は平和だった記念みたいな?」

あすか「えーと…。」

のぞみ「うーん…。」

冴島「藤川先生、あすかものぞみちゃんも困ってる。」

緋山「そうだよ。」

白石「でも、久々にめぐり愛にでも行こうか。」

あすか「行きたい。恒夫に会いに行く。」

のぞみ「めぐり愛?恒夫?」

冴島「のぞみちゃんは、初めてだよね?」

のぞみ「はい。」

緋山「大山恒夫は、白石がフェローだった時に担当した患者ね。」

のぞみ「そうなんだ。お姉ちゃんがフェローだった時の……。」

橘「今日は俺と三井で当直変わるから、行ってこい。」

三井「のぞみ先生、楽しんでおいで。」

横峯「じゃあ、18時半でめぐり愛に予約入れておきます。」

藤川「横峯、頼んだ。」

灰谷「せっかくだから、飾り付けしたら……。」

名取「俺はパス。」

雪村「名取先生、そんなこと言わずに参加してください。」

名取「えー、別に飾り付けしなくても良くない?」

横峯「いいじゃん。あすか先生の時みたいにやろ?」

雪村「そうだよ。」

灰谷「名取先生も必ず来てください。」

名取「はー。分かったよ。」


そして時は経ち18時になり横峯先生、灰谷先生、名取先生、雪村さんは先にめぐり愛に行き準備をしに行った。

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