第13話

歓迎会の最中に…
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2019/06/01 11:22
藤川「ここだよ。」

あすか「藤川先生、乗せてくれてありがとうございます。」

藤川「いえいえ。」

冴島「さあ、あすか入ろう。」

あすか「うん。」


藤川「今日の主役が来たぞ。」

??「あら、いらっしゃ~い。」

あすか「こんばんは。」

緋山「あ、来た来た。こっち~。」

??「あら、かわいい子じゃない?お名前は?」

あすか「冴島あすかです。」

??「私は、メリージェーン洋子。宜しく。」

あすか「えーーと……。」

白石「恒夫、困ってるでしょ。……この人は大山恒夫。私がフェローだった時の腸閉塞なのにケーキ食べた患者だよ。」

あすか「腸閉塞だったら絶食しないといけないのに……。」

洋子「この子、何歳?てかなんでそんなこと知ってるの?」

藍沢「あすかは15歳でフライトドクターだ。」

洋子「えーー、そうなの?」

冴島「そうよ。私の自慢の妹なの。」

洋子「妹?」

あすか「はい。20歳離れてますけど……。」

洋子「そうなのね。……さあさあ、お腹すいたでしょう?いっぱい食べなさい。」

あすか「はい。」


白石「こーさくー。」

緋山「恵、もう酔っぱらってる。」

藤川「そうみたいだな。」

あすか「ふふふ…。白石先生かわいい。」

灰谷「あすか~、一緒に飲も~。」

雪村「飲もうってあすかまだ未成年よ。」

横峯「俊平も酔っぱらってるから無理もないよ。」

名取「ハハハ……。」


あすか「……………。〈ある集まりを見ている〉」

冴島「あすか、どうした?」

あすか「うーん…。」

冴島「あすか。」

あすか「あの人、アルコール中毒になりかけてる。」

冴島「え?」

あすか「早く処置しないと死んじゃう。」

冴島「そうなの?……分かった。あすか言うなら。一男。」

藤川「ん?」

冴島さんはあすかが言ったことを藤川先生に伝えた。

藤川「じゃあ、救急車呼ぶよりも俺か藍沢の車のほうが早いかもな。」

藍沢「なんだ?」

藤川「あすかちゃんが……。」

藤川先生は冴島さんから聞いたことをそのまま藍沢先生に話した。

藍沢「アルコール中毒か。藤川の車は小さいし、俺の車なら簡単な救命器具がある。……ちょっと恵のこと見ててくれ。俺が連れて行く。」

あすか「私も行きます。」

藍沢「でも、あすかが主役なんだぞ。」

あすか「でも、この人オペしないと…。」

藍沢「は?アルコール中毒だぞ?なんでオペ?」

あすか「この人、アセトアルデヒドが分解出来ないんです。」

藍沢「肝硬変になってるのか?」

あすか「いえ、もう肝がんに進行してます。でも、まだ小さいので今オペをして取れば治ります。」

緋山「白石の代わりに指示出すけど………とりあえず、藍沢、あすか先生、その人連れて翔北に行って。……翔北には電話しておく。」

藍沢「ああ、頼んだ。」

あすか「お願いします。」


そして藍沢先生とあすかはその患者を連れ、翔北に向かった。

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