第36話

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2026/03/12 09:53 更新









あなた
 っはぁ、……。 





  _________ゲンが襲われた夜。


  一通り、村の周辺を走り回って一息つく。

  どうやら随分呪霊も増えた。しかも矛先

  がこの村…というよりかは千空くんなので、
 
  排除しなければ些か彼の身が心配なのだ。
  


あなた
 ( やっぱ夜中だよね…    ) 








  夜中はみんな寝ているし。
  こうやって一人でいられるのも…一番

  この時間帯が楽だ。









ゲン
 あれ、あなた…ちゃん? 











あなた
 ……………ゲン 
ゲン
 こんな夜中に、…なに、 
 してんの"…ッ
あなた
 ……それはこっちの台詞だと 
 思うんだけど。







  怪我人がこんな夜中に何をしているんだか。
  若干の呆れを見せつつ、ゲンのほうに

  向き直る。何をしていたかは知らないが、

  怪我人はさっさとベッドでおねんねして

  くれないとこっちが困るってもんだ。



あなた
 …いやほんとに何してんの 
ゲン
 …俺、物音したら起きちゃう 
 タイプでさぁ、…
あなた
 ( いやいやおかしいから ) 








  音の出し方も一般人とは違うはず。

  まず歩き方から違うのに、足音なんて

  殆どしない筈。なのにそれで起きるなんて…



  もし本当だとするならば、とんだ聴力だ。





ゲン
 ……あなたちゃんは、なに…     
 して、たの?ゴホッ…
あなた
 ちょっと、!! 






  咳をして倒れかけたゲンを慌てて

  支える。全く…よく動こうと思ったものだ。




あなた
 ……大丈夫? 
ゲン
 …うん、ありがとう 
ゲン
 ………。 
あなた
 …別に、ただの散歩だけど 










  礼を述べたあと、見つめてくるので

  仕方なく答える。
  散歩…ま、歩いてたのは変わらないし。



ゲン
 ……あなたちゃんってどこの人? 




 







あなた
 …………この村の人だけど? 
ゲン
 はは、手強いな…い"ッ 
あなた
 バカ、下手に笑うな 






  恐らく怪我した部分にキたのだろう、

  声を上げるゲンを軽く叱る。


  ほんっと何してんだこの人は…というか、

  " どこの人 "って、…。
 


あなた
 ( バレ、てる…? )    







  いや、そんな筈は…まだそんなに

  ボロは出してない…と、思う。

  え、そうだよね…?(



ゲン
 …あなた、ちゃん"…さ、 
ゲン
 ………逢いたい人が、 
 いるんでしょ






  その言葉に、ピタリと身体が動かなく

  なるのが分かった。
  なんて返せばよいのだろう。でも、

  その通りだった。






五条 悟
 あなた! 







  会いたい




狗巻 棘
 しゃけ! 






  会いたい







灰原 雄
 あなた先輩! 





 
          会いたい








夏油 傑
 あなた。私と死んでくれるかい 











         逢いたい






あなた
 ……いるよ。 
あなた
 ずっと、…逢いたい 






  もう、逢うことなんてできないけれど








    「 私と一緒に、死んでくれるかい 」







  _____あのとき、貴方はきっと優しいから、私に

  こう言った。






夏油 傑
 …冗談だよ。すまないね、急に 







  でも



  でもね




  でもね、傑。私ね












あなた
 ( 貴方がいない世界を生きるくらいなら )     











  貴方と一緒に、死にたかったよ。





ゲン
 ……俺、ちょっと野暮用でさ。 
 行かなきゃなんだよね
あなた
 ……あっそう。好きにすれば? 
 死んでもいいなら
ゲン
 ふふ、…うん、……     
 ありがとう












       " うん、死のう。 "








  あの時、そう言えてれば




  そう、言ってやれてれば






  どれだけよかったんだろう。









ゲン
 …………。 







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