久々に、夢を見たような気がした。
初めて高専に来た時の感想は、まさに
それのみだった。
寺や神社のような造りにはなっているが、
金閣寺のような派手さも、東照宮のような
美しさもない。
廃墟や古い寺に感じる特有の美しさも
感じられず、ただの"校舎"である。と、
前面に押し出すように描かれていた。
硝子と門で出会って、そのまま教室へと
足を進める。
夢だからだろうか、足を進める速度が
遅いような気がする。
いや、でも…追体験のようなものだ。
もしや私はあの頃、歩幅がやや小さかった
のだろうか。
そのまま席に座る。と、どたどた
という2つの足音。そしてギャーギャー
と、男子の声が聞こえてきた。
彼の第一印象は、" サイアク "
だった。
パチリと目があったので、一応そう
言っておく。確か夜蛾先生はチャイム
のタイミングで来るだのなんだの言って
いたような気もする。
白銀の髪に、真っ黒なサングラス。
それは間違いなく、五条家の御子息。
六眼、" 五条悟 "
そんな彼よりも、私は
胡散臭そうな表情で私に笑いかける、
" 夏油傑 "が、輝いて見えた。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。