あれから数日後__。
…ここで迎える夜は、これで何度目だろう。
…早く帰りたい。
…前までの私なら大丈夫だったけれど…
…こんな私を待ってくれてる人がいるから…
…実弥さんの温かさを感じてしまったから…
…今の私には、寂しさで死にそうだ。
…最近自分でなんとなく感じているが、
感情が少しずつ戻って来た気がする。
…これも、実弥さんのおかげなのだろう。
実弥さんには感謝しなければいけない。
そんなことを考えている、その時
ヒューヒョロロロー…
笛の音がした。
…なぜ笛の音が…、?
とりあえず 音のした方に顔を向ける
…!?
そこには…
髪で顔を隠した、笛を2本持つ少年が居た。
しばらくして、少年の周りに、人が2,3人来た。
…その少年はその人たちを…
…食った。
next➼
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。