目が覚めたら、外に居た。
まだ、太陽が上がってない。
…さっきまでは、外なんてなかった。
私は…何をした、?
何も、できてない。
上弦の壱に刀で傷つけただけ。
…私…、なにしてんの。
なんでそれだけしか出来てないの…、?
…やらなきゃ。
…鬼舞辻無惨を、殺さなきゃ。
ゆっくりと、立ち上がる。
ダッ……
これからの、未来が変わるかもしれない日。
未来が変わるかもしれない大きな出来事に、
私は関わってる。
簡単に、休んでられないんだ。
『 こ れ か ら お 前 を ぶ っ 潰 す 。』
もう、この戦い以前に
たくさんの人の命が失われているんだ。
せっかくのこのチャンス__
…逃がすものか。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!