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ガラッ…
…玄関には。
頭に葉っぱやらなんやらを付け、
顔などが少し汚れ、
息を切らしたあなたが、立っていた。
窓の外を見る。
…まだ日は落ちていない。
…やっぱりコイツはァ…。
めちゃくちゃ疲れてるなァ。
…まァ、そりゃそうかァ…。
…でも、こんなに早く帰ってくるとはァ…。
…流石、藤宮伊織の子孫ってとこかァ…。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ザアアアアッ…
疲れた…。
体の色んなところが汚れている。
…しっかり洗わないと…。
お湯に浸かる。
…暖かい。
…待って、寝そう…。
夏生<オキロオオオオ!
夏生<オ。オキタカ
夏生<…ア。
<おーい、あなた?
叫び声聞こえたけどォ…
大丈夫かァ、?
…はぁぁぁぁぁ…。
ブクブクブク…
夏生<ス、スマン…
はぁぁぁ…。
ほんと…散々だ…。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!