第7話

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2,423
2021/05/29 07:08



私達は


近くにあった休憩所で


一休みすることにした。







藤宮あなた
不死川実弥
不死川実弥
アァ?
藤宮あなた
…そのたくさん
聞きたいことがありまして
不死川実弥
不死川実弥
…おう
藤宮あなた
…質問会、開いてもいいでしょうか?
不死川実弥
不死川実弥
…今か?
藤宮あなた
はい
不死川実弥
不死川実弥
…わかったァ。
息抜き程度にするか。
藤宮あなた
ありがとうございます。



















まず、どれから聞こうか。

頭の中で質問リストを作る。
























ん〜…。

まずは…



















藤宮あなた
好きな食べ物なんですか?
不死川実弥
不死川実弥
…は?
藤宮あなた
え?



























何か、おかしかっただろうか。

話し方?

え、え、?

どうして “は?” なの?
























…え?


























不死川実弥
不死川実弥
プハッ
藤宮あなた
ぇ……



























笑った。


笑ってくれた。


ずっと堅苦しかった表情が


糸のように簡単にほぐれた。
























不死川実弥
不死川実弥
あぁ笑笑
いや、すまねぇナァ笑笑
いきなりそんな質問をさせるとは
思ってなくてナァ笑笑




























…あぁ、そういうことだったんだ。


なるほど。






































変なこと言ったんじゃないかってドキドキした。





















…ん?


ドキドキ?






















…まぁいっか。


今はこの質問会に集中したい。





















藤宮あなた
え笑笑
そうですかね笑笑
私はとても聞きたかったので
聞いてみたのですが笑笑
不死川実弥
不死川実弥
プククッ





















そう笑いながらも 彼は答えてくれた。






























不死川実弥
不死川実弥
俺の好物はお萩ダァ。
因みに粒あんなァ?
こしあんはあまり好きじゃネェ。
藤宮あなた
なるほどです…!
なら今度、お礼に私がつくって
差し上げますね!
不死川実弥
不死川実弥
おぉ。
ありがとなァ。
楽しみにしてる。
藤宮あなた
はい!
不死川実弥
不死川実弥
あ、俺からもひとついいかァ?
藤宮あなた
はい!
どうぞ!
不死川実弥
不死川実弥
お前の名前はァ?
藤宮あなた
…へ?
























名前…言ってなかったっけ。

…え、???






















藤宮あなた
言って…ませんでしたか?
不死川実弥
不死川実弥
アァ、聞いてネェ。
藤宮あなた
私の名前は

“藤宮あなた”です
不死川実弥
不死川実弥
あなた…あなたかァ。
いい名前持ってんじゃねぇカァ
藤宮あなた
ありがとうございます





















…あ。

そういえば、この人の名前も聞いていない。



















藤宮あなた
あなたのお名前は?
不死川実弥
不死川実弥
俺は…
.









































不死川実弥
不死川実弥
“不死川実弥”だ。







































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