第4話

死神は優しい 1
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2022/06/23 12:19
花宮 一夏
花宮 一夏
なに?
死神
死神
いや。俺はそうは思わねぇ。
花宮 一夏
花宮 一夏
・・・そ。
死神
死神
お前の本音、聞かせてくれよ。
花宮 一夏
花宮 一夏
・・・僕は、普通を普通って思ってほしくないんだ。当たり前を当たり前って思ってほしくない。
花宮 一夏
花宮 一夏
だって、当たり前の事でも、辛いものはあるのだから。
花宮 一夏
花宮 一夏
人間、生きている限り辛いことだってある。
花宮 一夏
花宮 一夏
その経験が、自分の力。
花宮 一夏
花宮 一夏
自分の生命力になるんじゃないかな。
花宮 一夏
花宮 一夏
でも、そう考える私は「普通」じゃない。
花宮 一夏
花宮 一夏
生きているぎり、「普通」の生き方をしないと行けない。
花宮 一夏
花宮 一夏
それが苦しいんだ。
花宮 一夏
花宮 一夏
僕はただ、本当の事を言っているだけなのに。
花宮 一夏
花宮 一夏
僕は、愛されたいんだ。
死神
死神
甘え、結構愛されてるけどな?
花宮 一夏
花宮 一夏
私がほしいのは言葉じゃない。
花宮 一夏
花宮 一夏
そんな薄っぺらいものは「愛」とは呼べない。
死神
死神
・・・辛かったな。
花宮 一夏
花宮 一夏
は?
死神
死神
ずっと不満だったんだろ。人を信じても裏切られる。独り占めされたいのに誰も自分独り占めしない。独り占めを「愛」と呼んでいるんだろ。
死神
死神
そういったら、プライドが許さなかった。
死神
死神
だから「愛」と言った。
花宮 一夏
花宮 一夏
死神は優しいね。
死神
死神
お前は笑顔が似合うよ。笑ってろ。
死神
死神
でも、無理はするなよ。
花宮 一夏
花宮 一夏
死神の事は信じられる。
花宮 一夏
花宮 一夏
なんでだろ?
死神
死神
知らねー
花宮 一夏
花宮 一夏
・・・死神の性別はなに?
死神
死神
男。
花宮 一夏
花宮 一夏
心は?
死神
死神
おんな。
花宮 一夏
花宮 一夏
じゃあ、優菜ね!
死神
死神
は?
花宮 一夏
花宮 一夏
あんたの名前。
花宮 一夏
花宮 一夏
優しいに菜で優菜
死神
死神
はじめてだ、そんなこと言われたの。
花宮 一夏
花宮 一夏
私で良かった?
死神
死神
・・・良くなかった、と言えば嘘になるな。
花宮 一夏
花宮 一夏
良かった。笑
禁断の恋でも、恋だから。

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