第6話

2ヶ月後
206
2020/11/18 08:01
あのコンビニの出来事から2ヶ月が経った。



繁忙期のせいなのか




ここ最近はバタバタしており



あの出来事も



あの男の子の事もわたしはすっかり忘れていた。




そして、ようやく繁忙期を終えた。




社長「みなさん!ご苦労さんでした!
明日からの休日はゆっくり休んでもらって
また月曜日から気を引き締めてやっていきましょう!
それでは、乾杯!」




全員「乾杯!!」



会社の飲み会が始まって1時間くらい経った時




「いらっしゃーい!」

達也
達也
すみません。
3人なんですけど、いいですか??
「3名様!こちらのお席どうぞ!」




わたしは、職場の人達




とお酒や会話に夢中になっていて




あの男の子が来ていることなど



知るよしもなかった。



そして、なにも気づかないまま



またさらに1時間が経過。




美麗
美麗
ちょっとお手洗い行ってくる
と、同僚に耳打ちをして




トイレに行って



手を洗って、みんなのところに戻ろうとして



曲がり角を曲がろうとすると
美麗
美麗
わっ、
晴人
晴人
おお、
危うくぶつかりそうになった。
美麗
美麗
すみません!
晴人
晴人
いやいや、こちらこそごめんなさい!
そう言われて、顔を上げると
晴人
晴人
あ。
美麗
美麗
え?
…え、なに?



わたしの顔になにかついてる?



お酒に酔っているのか



顔が赤いように見えた。
美麗
美麗
えっと…大丈夫ですか?
晴人
晴人
あ、…はい…
あの、僕の事覚えてないっすか?
美麗
美麗
へ?
晴人
晴人
ほら…この間コンビニで…
美麗
美麗
…あ!あー!笑
思い出しました!笑
そうだ!そうだ!



あの時のマスコットくんだ!笑笑
晴人
晴人
あの時は、本当にありがとうございました。
ペコッと頭を下げられた。
美麗
美麗
いいえ笑
晴人
晴人
あの、お金ほんとに返さなくていいんですか?
美麗
美麗
まだそんな事言ってるんですか?笑
エクレアも頂きましたし、大丈夫ですよ笑
それじゅあ笑
一礼して戻ろうとすると
晴人
晴人
あ、あの!
美麗
美麗
?はい。
晴人
晴人
…えっと…
美麗
美麗
晴人
晴人
…なにかおれ…
琴子
琴子
あ!はるくん!♡
小さくて小柄な女の子が





目をキラキラさせながら




男の子の腕にくっついた。


晴人
晴人
ちょっ、なんだよ!やめろよ!
琴子
琴子
えー?なんでぇ?いいじゃん!
夜を共にした中じゃん!♡
美麗
美麗
!!!…//
あんな可愛いい顔の女の子からの


衝撃の発言に



わたしはめちゃくちゃ驚いていた。


酔っ払っているのか、シラフなのか



どちらにせよ、恐ろしや。
晴人
晴人
な…!お前いい加減にしろよ!
離せ!
琴子
琴子
んも〜、冷たいなぁ〜

…ねぇ、この人だれ〜?
わたしを冷たい目で見ながら女の子は言った。



いやいや、誤解よ?!



まず、名前も知らないし




てか、男の子ほんとに冷たくないか?
晴人
晴人
関係ないだろ

あの、ごめんなさい!
わたしのほいを向いて申し訳なさそうに謝られた


てか、どういうこれ状況?!



どうすればいいのか分からず困っていると
藍
みーちゃん!なにしてん…あれ?
思わぬ救世主が
美麗
美麗
あ、伊吹さん!
ってその呼び方やめてくださいって…
藍
それより、知り合い??
美麗
美麗
あ、いや…知り合いっていうか。
琴子
琴子
あ!カップルなんですか??笑笑
美麗
美麗
え、いや
藍
そうなる〜かも〜?笑笑
美麗
美麗
もう、ふざけないでください笑
…?
晴人
晴人
……。
なぜか、少し半泣きになり悔しそうな顔をしていた。
藍
てか、俺たち、お邪魔なんじゃない?笑笑
そろそろ行こ!笑
美麗
美麗
あ、…そうですね!笑笑
琴子
琴子
さようなら〜笑笑 
というか、さっき言いかけてた事なんだったのだろうか

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