あのコンビニの出来事から2ヶ月が経った。
繁忙期のせいなのか
ここ最近はバタバタしており
あの出来事も
あの男の子の事もわたしはすっかり忘れていた。
そして、ようやく繁忙期を終えた。
社長「みなさん!ご苦労さんでした!
明日からの休日はゆっくり休んでもらって
また月曜日から気を引き締めてやっていきましょう!
それでは、乾杯!」
全員「乾杯!!」
会社の飲み会が始まって1時間くらい経った時
「いらっしゃーい!」
「3名様!こちらのお席どうぞ!」
わたしは、職場の人達
とお酒や会話に夢中になっていて
あの男の子が来ていることなど
知るよしもなかった。
そして、なにも気づかないまま
またさらに1時間が経過。
と、同僚に耳打ちをして
トイレに行って
手を洗って、みんなのところに戻ろうとして
曲がり角を曲がろうとすると
危うくぶつかりそうになった。
そう言われて、顔を上げると
…え、なに?
わたしの顔になにかついてる?
お酒に酔っているのか
顔が赤いように見えた。
そうだ!そうだ!
あの時のマスコットくんだ!笑笑
ペコッと頭を下げられた。
一礼して戻ろうとすると
小さくて小柄な女の子が
目をキラキラさせながら
男の子の腕にくっついた。
あんな可愛いい顔の女の子からの
衝撃の発言に
わたしはめちゃくちゃ驚いていた。
酔っ払っているのか、シラフなのか
どちらにせよ、恐ろしや。
わたしを冷たい目で見ながら女の子は言った。
いやいや、誤解よ?!
まず、名前も知らないし
てか、男の子ほんとに冷たくないか?
わたしのほいを向いて申し訳なさそうに謝られた
てか、どういうこれ状況?!
どうすればいいのか分からず困っていると
思わぬ救世主が
なぜか、少し半泣きになり悔しそうな顔をしていた。
というか、さっき言いかけてた事なんだったのだろうか
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。