急遽入った取材も終わり
後は帰るだけになったが
俺は美麗の事で頭がいっぱいだった。
美麗…今日はちゃんと帰れたかな…
俺は、美麗に電話をかけたが
なんだろ…
めちゃくちゃ胸がざわつく。
なんか背中に悪寒が走る。
なんとも言えない感覚が俺に襲いかかった。
なに…?この感覚…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
わたしはもう抵抗する気力を失っていた。
ただただ涙を流すだけ。
男「お前だろ、しろっていたのは(笑)」
わたしを見て
笑う男どもと女の子。
その時
わたしの鞄の中でスマホが震えていた。
男たちに見えないように、
表示を確認すると「はるくん」
の4文字が画面にあった。
わたしはスマホをスラッシュしようと
に指をかける…が…
女の子の手によって、
わたしの鞄からスマホが奪われた。
本当にそう…
汚い印をたくさんまとったまま
はるくんに会えるわけはなかった…。
男「え…最後までいってないんだけど。」
男「そうだよ、最後までいってからでもいいじゃんか。」
女の子はそう言って
自分のケータイ画面をわたしの前に差し出す。
そこには…
わたしの身体や
わたしの襲われているときの写真が…
要するに
写真を使って、口止めを要求。
写真なんかなくても
言わないよ。
自分が汚いですって…
他の人に自分から言うわけないもん…。
女の子は男を引き連れて
わたしの前から立ち去っていった。
わたしは、自分のバカさに嫌気がさした。
乱れた服…
乱れた髪の毛…
付けられてしまった汚い印…
わたしは、ただただ泣くしかなかった…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。