第105話

悪寒
140
2021/01/10 15:57
大我
大我
やっと終わったぁ〜
達也
達也
ほんと、急過ぎるんだよなぁ〜



急遽入った取材も終わり








後は帰るだけになったが









俺は美麗の事で頭がいっぱいだった。






美麗…今日はちゃんと帰れたかな…







俺は、美麗に電話をかけたが
達也
達也
美麗さんか?
晴人
晴人
うん…だけど電話でない…
大我
大我
…残業とか?
晴人
晴人
…だったらいいんだけど…




なんだろ…





めちゃくちゃ胸がざわつく。








なんか背中に悪寒が走る。






なんとも言えない感覚が俺に襲いかかった。








なに…?この感覚…

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わたしはもう抵抗する気力を失っていた。






ただただ涙を流すだけ。


琴子
琴子
あーあ、可哀想〜



男「お前だろ、しろっていたのは(笑)」
琴子
琴子
あ、そうだった。だって
あまりにも汚い身体になってるから笑






わたしを見て









笑う男どもと女の子。









その時







わたしの鞄の中でスマホが震えていた。







男たちに見えないように、







表示を確認すると「はるくん」








の4文字が画面にあった。




わたしはスマホをスラッシュしようと






に指をかける…が…
琴子
琴子
だめだよー、まだ何も終わってないんだからさ笑



女の子の手によって、





わたしの鞄からスマホが奪われた。
琴子
琴子
あ、はるくんからじゃん。
ま、こんな身体じゃ会えないよね?笑




本当にそう…





汚い印をたくさんまとったまま







はるくんに会えるわけはなかった…。
琴子
琴子
でも…今日はこの辺にしとこうか





男「え…最後までいってないんだけど。」





男「そうだよ、最後までいってからでもいいじゃんか。」

琴子
琴子
バカね〜笑
お楽しみはじっくり楽しむものでしょ?笑






女の子はそう言って






自分のケータイ画面をわたしの前に差し出す。








そこには…





わたしの身体や







わたしの襲われているときの写真が…
琴子
琴子
いい絵でしょ?保存したから
美麗
美麗
嘘…
琴子
琴子
この写真SNSとかでばらまかれたくないよね?
だったら…おとなしくしといてよ





要するに







写真を使って、口止めを要求。




 




写真なんかなくても








言わないよ。





自分が汚いですって…







他の人に自分から言うわけないもん…。
琴子
琴子
じゃぁ、またね〜笑






女の子は男を引き連れて






わたしの前から立ち去っていった。






わたしは、自分のバカさに嫌気がさした。






乱れた服…






乱れた髪の毛…







付けられてしまった汚い印…






わたしは、ただただ泣くしかなかった…。

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