第86話

帰れない状態?
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2021/01/04 15:28
あれから、また忙しい日々が始まった。




はるくんも相変わらず忙しくて






帰ってくるのが夜中や明け方の事が多い。





わたしはわたしで残業が続いたり





休日出勤をしたりしていた。




華恋は、あの日以来




わたしとは一切





口を聞いてくれなくなってしまった。





麗奈はそんな状況に気づいたのか





「華恋と喧嘩したの?」って聞かれたけど…





軽い喧嘩だと嘘をついてしまった。





麗奈にまで、軽蔑されたら…と考えると





とても言えなかった。










そんなこんなで、






精神的にも肉体的にも





疲労はピークに達していた。



家につき




ソファーに座った。
美麗
美麗
ふー…
ため息が出て来てから




わたしの鞄の中からスマホが鳴った。




公衆電話…?





わたしは不思議に思いながらも電話にでた。
美麗
美麗
…もしもし?
麗奈
麗奈
あ、美麗?
なんだか、弱弱しい声だった。
美麗
美麗
え、麗奈?どうかした?
麗奈
麗奈
ちょっとさ、1人じゃ帰れなくなったから
迎えに来てくれる?
美麗
美麗
え?
麗奈
麗奈
〇〇町の近くの公園にいるから、お願いね。

そういって、一方的に切られた電話。




不思議に思いつつも




鞄を持って、公園へと向かった。
美麗
美麗
どこにいるんだろ?

そんな時、わたしに向かって手を振る麗奈がいた。




公園の片隅のベンチに座っていた。

麗奈の方に駆け寄ると




いつもの麗奈ではなかった。
美麗
美麗
ど… どうしたの…?
麗奈
麗奈
なんか…宇宙人の攻撃にあっちゃった…笑


そんな言葉を言って




無理してわたしに笑いかけた。

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