第67話

しばしの別れ(プチ修正)
133
2020/12/20 11:33
明日はいよいよ





はるくんのお家に引っ越す(?)日だ。



結局あれから篠崎さんとは話せていない。







わたしは、そんな事を思いながら






はるくんからこの間貰った





合鍵をを持ちながら見ていた。






ほんとうに、このまま何にもないまま




ここから立ち去っていいのか…





わたしは…自分の家から出た。
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亜紀
亜紀
……

ピーンポーン
亜紀
亜紀
…?はーい

ガチャ
亜紀
亜紀
!!…美麗…

わたしを見た途端、篠崎さんはびっくりしていた。
美麗
美麗
…んにー笑

わたしはこれでもかってくらいの笑顔で
美麗
美麗
んも〜!参った参った笑

わたしは、靴を脱いで




篠崎さんの家にお邪魔した。
美麗
美麗
ま〜たビール買い忘れちゃった!笑
亜紀
亜紀
…あの〜…うちはコンビニじゃないんですけど〜?笑
美麗
美麗
お金持ってる美人キャリアウーマンは
細かい事気にしな〜いの!笑
亜紀
亜紀
…ふふ笑
うちの小学生の甥っ子が小遣いせびる時と
同じ言い草ね笑
美麗
美麗
へへへ笑
亜紀
亜紀
笑笑……美麗…
美麗
美麗
…はい
亜紀
亜紀
…彼と一緒に住むんだって?
美麗
美麗
…!そ、それなんで!

いざ、ここから出る事を伝えようとした時




言われた。
亜紀
亜紀
わたしね、あんたの彼と話したの。
美麗
美麗
…え?
亜紀
亜紀
…笑笑
あんたの彼…なかなかいい人じゃない笑
美麗
美麗
……
亜紀
亜紀
女に何か被があった時に…
自分だけ尻尾巻いて逃げるような…そんな人じゃなかった。
美麗
美麗
……篠崎さん…
亜紀
亜紀
…あの時は…ごめん
美麗
美麗
…へ?
亜紀
亜紀
わたしの変な偏見で…美麗の事も…
美麗の彼の事も…傷つけた。
亜紀
亜紀
…だけど、最初に見た時は…やっぱり
なんで…?って思った。
だけど、…あんたもあの彼と恋愛する事に…
腹括ってるんでしょ?

篠崎さんは優しく微笑みながら



そう言ってくれた。
美麗
美麗
当たり前です!
亜紀
亜紀
…そう…笑
ならいい!笑
美麗
美麗
亜紀
亜紀
あんたにそこまでの覚悟があるなら。
美麗
美麗
亜紀
亜紀
…もし〜…仮にまぁ、終わっちゃったら
失恋パーティーでもするか笑
美麗
美麗
やめて下さいよ笑
余計虚しいです!笑
亜紀
亜紀
…強くなりな
美麗
美麗
…っ。…
亜紀
亜紀
強くなろう?美麗
美麗
美麗
…コクコク…はい!笑

篠崎さんはわたしをギューッと




抱きしめてくれた。
亜紀
亜紀
…たまにはこっちにも遊びにきてね?笑
美麗
美麗
…はい笑
亜紀
亜紀
…何が起こるか分からない…
予測がつかないから面白い。
美麗
美麗
…はい。
亜紀
亜紀
…だから、29の女が…
年下の若いバンドマンと結ばれるってのもいいかもしれないわね…笑
美麗
美麗
…笑
そうでしょっ?笑
亜紀
亜紀
笑笑…さっ!乾杯しよ!乾杯!

篠崎さんがわたしから離れて




ビールの缶を一緒に開けた。
美麗
美麗
乾ぱ〜い!!
亜紀
亜紀
乾杯!

コツン!!



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こうして、わたしと篠崎さんの





晩酌は幕を閉じた。





篠崎さん…本当にありがとうございます。





わたし、これから先なにがあろうと





もっともっと頑張ってみせる!





はるくんをしっかり支える。





その思いを胸に




次の日、わたしは大きなキャリーケースを持って





会社に向かった。




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