仕事終わりスマホを見ると
15時くらいにはるくんから〇〇NEがきていた。
そう。はるくんの家とわたしの会社が近かった。
会社のロッカーに入れてある
キャリーケースを持って
はるくんの家に向かった。
もう時刻は19時。
19時半前くらいに、はるくんの家に到着。
ガチャ
おそらく誰もいないであろう家に
そう言いながら入った。
てか、部屋が片付けられ過ぎてて…
わたし、何もやることない…
あ、ご飯とかいつもどうしてるんだろう…
わたし…はるくんと付き合い始めて
だいぶ経つのに…
意外と知らない事がまだまだあるんだなぁ…
わたしは、はるくんに〇〇NEをした。
そこから3時間くらい待っていたが
一向に返事はなし。
それもそうだ。きっと忙しいに違いない。
思わず出たあくび
うんうん。
別にいらなかったらわたしが明日食べればいい話!
自分自身で気合を入れて、
はるくんのために晩御飯の用意。
美味しいって、
いってくれるといいなぁ〜
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3人でエレベーターに乗った。
俺はポケットから鍵をとりだし、
差し込む。
ガチャ
俺はそんなことを言って、
リビングへと入った。
俺は寝ている美麗をお姫様抱っこして
寝室のベッドに寝かせて、布団をかけた。
俺は、寝てる美麗の頭をゆっくり優しく撫でた。
ぐっすり眠ってる美麗
よっぽど疲れたんだろうなぁ
俺はそう言って
美麗に軽くキスをして
ゆっくりドアを閉めた。
リビングに入ると
美麗…もしかして作ってくれた?
俺はまさかと思い、スマホを見ると
美麗から〇〇NEが来ていた事に気づいた。
俺は、鍋に火をつけて
温めて器によそって3人と共にご飯を食べ始めた。
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カチャカチャ…
シャー…
バタンッ
わたしの耳に届いてきた
水の流れる音と、棚を閉める音。
目を開けると
ちゃんとベッドで眠っていた。
わたしは起きあがって
リビングに行くと
キッチンで片づけをしているはるくんの姿…
わたしはすぐにはるくんに駆け寄った。
はるくんが申し訳なさそうな顔をした。
あ、…〇〇NE…
そう言って
はるくんはわたしの頭をポンッと撫でて、
引き続き、片付けをし出した。
あー…大失態…
仕事から疲れて帰ってきたはるくんを、
待ちもせずに寝て
お皿洗いまでさせちゃうなんて
はやく変わらないといけない
はるくんに座って貰って、わたしが…
そうも思ったが…
ギュッ
わたしは、はるくんの腰回りに腕を回していた。
はるくんは水道の水を止めて
タオルで手を拭いて
わたしの方へ振り向きわたしを包み込んでくれた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。