次の日
昨日、はるくんにつけられた
マークはなんとかファンデーションで隠した。
わたしはボーっとしながら道を歩いていた。
すると
グイッいきなり後ろから腕を掴まれた。
え…?!な、なに?!
わたしは後ろを向くと
わたしは信号見ると
確かに赤だった。
ボーっとしすぎて
どうやら赤なのに渡ろとしたらしい。
そこからは、華恋と一緒に歩いていた。
他愛のない話をしていたが
いきなり華恋がわたしの前にきた。
華恋が少し眉間にシワを寄せながら聞いてきた。
わたしが告白されてた事とか知らない…よね?
わたしは少し冷や汗が出そうになった。
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〜その日の夜中〜
美麗に告白した男って、どんな男なんだろうか…
会社の人って事は同い年?…それとも
…年上…?
同じ部署なのかな。
そうなったら…会社にいる間
ずっと美麗と顔合わせてるってことだよね?
…イライラする
相手の男にも
…自分自身にも
あんなに不安がってた美麗に
なにも出来なかった。
大我は周りを見てないようで
実はしっかり見てるんだな…
俺は呟くように言った。
大我に痛いところをつかれてしまった。
好きって気持ちだけでは、どうにもならない現実
いつか、美麗が俺と別れようって考えに至っても
正直おかしくない
美麗のこと、大好きだし
めちゃくちゃ大事
結婚なんてまだ分かんないけど…
ずっと一緒にいたいってほんとにそう思う。
美麗の望むことならなんでも叶えたい…
だけどそう簡単にできない自分
相手の男なら…
美麗はすぐに結婚出来て
子供だって産める。
このまま俺と付き合ってたら
間違いなく数年は待たせてしまう。
動画内ではボケて、ふざけまくってる大我だけど
いざって時にはしっかりアドバイスをくれる
そんな大我を俺はほんとに尊敬してる。
大我はちょうどやって来た達也くんに絡みに行った
…美麗の気持ち次第、か…。
普通の女の子なら…やっぱり結婚
考えるよね…
美麗、子供好きそうだし
でも美麗と話をしない事には何も始まらない
俺だって美麗とのことは…
ゆっくり考えていきたい…真剣に
相手の男うんぬんより
まず俺と美麗からだ。
…がんばろ
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。