第58話

ケンカ
136
2020/12/14 13:54
はるくんが帰って



じはらくすると




またインターホンが鳴った。





ひょっとして…
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美麗
美麗
すいません…笑
隠してた…つもりはないんですけど…笑
亜紀
亜紀
………
美麗
美麗
…驚いたかもしれませんけど…笑
実は…そうなんです…笑
険しい表情をした篠崎さん。
亜紀
亜紀
あの子…前に
美麗が画像を見せてくれた子よね?
美麗
美麗
…は、…はい
でも、わたし!真剣にあの人の事…!
亜紀
亜紀
あのさ!!
わたしの言葉に追いかぶさりながら



大きな声を出された
亜紀
亜紀
…この際だからはっきり言うけど…
今すぐ別れた方がいいわよ。
美麗
美麗
…へ…?
な、なに…言ってるんですか…?
亜紀
亜紀
あんなの周りに女が何人
うようよいると思ってんのよ…
美麗
美麗
………
亜紀
亜紀
あのね…?美麗
あーいう人と付き合うって事は
捨てられるっていう事も覚悟して付き合わなきゃいけないの!
美麗
美麗
そ、そんなこと…!
亜紀
亜紀
そりゃあ…
あんたがまだ19.20歳だったらまだいいわよ!
例え、それで身も心もボロボロに傷ついたって、これも経験のうち!
また次があるって思えるわよ!
だけどね…29歳の女に…次もまた次もないの!
1年前…別れる時苦労したんでしょ?
辛らかったってそう言ってたじゃない!
それで?その次は年下のバンドマン?
わたしの目から涙がこぼれ落ちていた。
亜紀
亜紀
…ねぇ、…もっと現実を見てよ!
もっと冷静に考えて!
美麗
美麗
なによ…さっきから黙って聞いてれば
偉そうな事言って大人ぶって
あの人の事何にも知らないじゃない!
深く関わった事もないくせに
どうして、そんな人に悪く言われなきゃいけないんですか!
恋愛しないのは篠崎さんの勝手ですけど
それで、わたしの事までとやかく言われる筋合いなんてないわよ!
篠崎さんがそんな分からずやだとは思いませんでした!!

わたしがそう言い切ったとたんに




篠崎さんに思いっきり





ほっぺたを叩かれた




ほっぺたを抑えながら篠崎さんに背を向けた




すると、篠崎さんはわたしの家から出て行った。

その瞬間、わたしはベッドに顔を伏せながら





大泣きした





たった数分間の出来事で頭や




気持ちがごっちゃになっていた。





わたしのスマホが鳴った。





はるくんからだ。




だけど、わたしはとても出る気にはなれず





そのまま泣き続けた。

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