はるくんが帰って
じはらくすると
またインターホンが鳴った。
ひょっとして…
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険しい表情をした篠崎さん。
わたしの言葉に追いかぶさりながら
大きな声を出された
わたしの目から涙がこぼれ落ちていた。
わたしがそう言い切ったとたんに
篠崎さんに思いっきり
ほっぺたを叩かれた
ほっぺたを抑えながら篠崎さんに背を向けた
すると、篠崎さんはわたしの家から出て行った。
その瞬間、わたしはベッドに顔を伏せながら
大泣きした
たった数分間の出来事で頭や
気持ちがごっちゃになっていた。
わたしのスマホが鳴った。
はるくんからだ。
だけど、わたしはとても出る気にはなれず
そのまま泣き続けた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。