第111話

謎の視線
133
2021/01/11 12:02



会社に着いて、建物に入ると







ザワザワ…






何故か、わたしを見て







周りの人がザワついているような気がした。







え?な、に?







わたし…








あんまり注目浴びるの好きじゃないんだけど…
藍
みーちゃん!
美麗
美麗
あ、伊吹さん!
昨日はどうもありがとうございました。
藍
…みーちゃん…身体の調子どお?
美麗
美麗
…は、はい!笑
心配し過ぎですよ?




周りの視線が気になりつつ






わたしは伊吹さんと一緒にオフィスへと向かった。








その時





オフィスから血相を変えた







麗奈と志摩さんが出てきた。
美麗
美麗
…何か、あったんですかね?
藍
確かに…なんだか、騒がしいな…
麗奈
麗奈
あ…美麗…




麗奈はわたしに気づき、駆け寄ってきた。
美麗
美麗
おはよう、麗奈
麗奈
麗奈
…あ、うん、おはよ
藍
…志摩、なんかあったのか?
一未
一未
… 伊吹、ちょっと




伊吹さんと志摩さんは





一緒にオフィスへと入って行く。


な、なに?





何か起こったの…?
美麗
美麗
ねぇ、麗奈…何かあったの?
麗奈
麗奈
…そう…みたいね
美麗
美麗
てか、わたし見積もり
やってなかったから早くやらなきゃ。


伊吹さんの後に






わたしはオフィスに入ろうとして





足を前へと動かす。
麗奈
麗奈
ちょっと待って!
美麗
美麗
ど、ど、どうしたの?そんな怖い顔して…


すごく焦りながら





わたしの腕をつかんでいる麗奈。
麗奈
麗奈
だ、…大丈夫!それならわたしやっておいたから!
美麗
美麗
あ、ほんと?!
ありがとう笑
麗奈
麗奈
そうだ、ジュース買ってあげる!
美麗
美麗
え?…急に何…?
麗奈
麗奈
急じゃないわよ!笑
矢野さんと仲直りしたお祝いっ笑


なんか怪しい…




なんだかわたしをオフィスから







遠ざけようとしてるような…






そんな感じがする。

麗奈
麗奈
ほら、ジュース買いに行くわよ!
美麗
美麗
う、うん、待って


先を歩いていく麗奈の横に並ぼうとした





次の瞬間






バン!!!!!






廊下に鳴り響くものすごい音。







その音はオフィスから聞こえてきた。






え…何が起きてるの?
藍
誰だよ…こんなことやった奴…!
出てこいよ…出てこい!!!


その声の主は伊吹さん





ものすごく怒ってる声だ。






一体、オフィスで何が起きているの?

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