第61話

よろしく
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2020/12/19 04:34
走ってきたからなのか





汗をかいたはるくんに近寄って





わたしは、ハンカチで汗を拭いてた。
美麗
美麗
はるくん…ひょっとして走って来てくれたの?



無抵抗でわたしに汗を拭かれているはるくんは




まるで子供のようだ。笑




口が裂けても言わないけどね。笑

晴人
晴人
…当たり前じゃん…
大我
大我
まあまあ!はる、はやく座りな?笑
ご飯食べてないでしょ笑

空気がちょっと良くなった所で






いきなり松村さんが喋り出した





さっきはダンマリだったのに…。





でも憎めないのは、やっぱり人柄だなぁ






わたしは苦笑いしながら、はるくん座らせた




はるくんが座ると




なにやら、田口さんと松村さんが





ニヤニヤしながらはるくんを見ていた。
晴人
晴人
…なにニヤニヤしてんの
達也
達也
やー…笑
いいもの見せてもいましたよ〜笑
女のことであんな必死になったお前初めて見たわ笑
大我
大我
そう言われてみればそうだよね!
いやぁ〜よかったよかった笑
晴人
晴人
やめろって!
見せもんじゃないし

うそ…ほんとに?




初めてっていう田口さんの言葉に




わたしは嬉しいと思ってしまった。





はるくんは、松村さんと2人でおしゃべりしながら




盛り上がっていた。
達也
達也
美麗さん

田口さんが不意にわたしの名前を呼んだ
美麗
美麗
は、はい!
達也
達也
はるのこと、よろしくお願いします

田口さんがリラックスした笑顔を




わたしに向けながら言った。
達也
達也
美麗さんなら…
はるを安心して任せられます
美麗
美麗
…どうして、そうおもうんですか…?
達也
達也
いや、だって笑
美麗さん、はるの事
めちゃくちゃ好きでしょ?笑
美麗
美麗
はい…
達也
達也
それが一番ですし…
なにより…はるがほんっとに
あなたにベタ惚れなんですから笑
美麗
美麗
……

わたしと田口さんは、





酔ってご機嫌のはるくんと






松村さんに視線を移した。
達也
達也
…2人とも酒弱いくせに
あんな飲みやがって…笑
美麗
美麗
完全に酔っ払ってますね笑
達也
達也
笑笑笑…
というわけで、大我は俺が連れて帰りますので
はるのことはお任せました笑


わたしと出会う前の






はるくんがどんな感じだったのか




知るはずもないけど





ずっとそばにいた田口さんがそう言うんだから






それはほんとの事なんだろうなって思う





わたしが…少しでも




はるくんの癒しになれているなら…。






それはとても嬉しいことだ。

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