第43話

あの声は…?
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2020/12/12 18:32
晴人
晴人
なに…今の…

美麗との電話が切れる瞬間、男の声がした




美麗!って言ってた…




誰?





他の男と会ってたの…?





胸がざわついて




俺の心の中の嫉妬心がどんどん溢れていた。




俺はそんな気持ちを必死に抑えて




急いで会社まで車を走らせた


美麗は会社の前にぼーっと立っていた。




様子がおかしい…





俺は傘をさしながら車から降りて、一旦傘を閉じ




美麗の前まで行った。



晴人
晴人
…美麗…

俺がそう声をかけると



ゆっくり美麗が顔を上げて俺を見た。




その目は、今にも涙が溢れそうになっていた。






その時、フワッと男物らしき香水の匂いが
晴人
晴人
…行こう…おいで?



とにかく美麗を俺の車に乗せた。



俺のマンションに向かう車の中でも




何か思いつめたような顔をしていた。



…さっきの電話と関係あるの…?




とりあえず美麗を部屋に入れた。
晴人
晴人
どうぞ

俺はドアを開けて美麗を先に入れた。
美麗
美麗
…お邪魔します…

俺は後から入り、ドアの鍵を閉めた。





美麗が靴を脱ごうと下を向いて俺の方を向いた時






俺は顎クイをして、キスをしていた。

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