第8話

仲良く
185
2020/11/22 07:17
達也
達也
おい!はる!寝るな!風邪ひくぞ!
美麗
美麗
……。
お酒のペースが早く、たくさん飲んだせいなのか



机に伏せて寝てしまったようだ。
大我
大我
ほ〜らぁ…言わんこっちゃない。
藍
みーちゃんどうかした?
美麗
美麗
へ?
藍
さっきからあっちばっか見てんじゃん。
美麗
美麗
いや、…そんな事は…笑
藍
ひょっとしてひょっとして!
あの男の子に恋しちゃったの?笑
わたしは、飲んでいたお酒が変な所に入り



むせてしまった。
美麗
美麗
ゴホッゴホッ
藍
おぉ!大丈夫?笑
わたしの背中をさすりながらゲラゲラ笑った。
美麗
美麗
な、何言ってるんですか!
そんなわけないじゃないですか!
藍
違うの〜?笑
美麗
美麗
違います!
伊吹さんとそんな言い合いをしていると
達也
達也
たく!しょうがねーな…。
すいません!お勘定お願いします!
ピンク髪の人がそういうと




茶髪の人が眠ってるあの男の子をおんぶして




お会計へ向かった。
「では!ちょうど頂きます!
ありがとうございましたぁー!!」



お会計を終えて



お店から姿を消した。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大我
大我
よいしょ!
にしても気持ち良さそうに寝てるな〜笑
達也
達也
一回寝たらちょっとやそっとでは起きないからな笑
大我
大我
笑笑
どうしよっか、マネージャー呼ぼうか…あ、でも
時間だいぶ遅いな
達也
達也
しょうがない。タクシー呼ぶか
…なぁ、大我
大我
大我
ん?
達也
達也
気づいてた?
大我
大我
何が?
達也
達也
あの女の人、やけ酒みたいに酒飲むはるを
所々見てたの。
大我
大我
え?!そうだった?!
達也
達也
うん。
多分はるがいる事に
途中から気づいたんだろうな。
大我
大我
そうだったんだぁ…
けどさ、このまま離れ離れでいいのかな?
達也
達也
え?
大我
大我
このまま終わっても
はるの心の中のモヤモヤは消えないんじゃないかな…。
達也
達也
……。
とにかくタクシー会社に連絡して



タクシーを待ってる間





俺たちが2人でそう悩んでいると



ガチャ




居酒屋のドアが開く音がしした。
美麗
美麗
あぁ〜、涼しい〜。笑
……!
手でパタパタ仰ぎながら外に出てきた。
達也
達也
あ。
大我
大我
あ。
美麗
美麗
…あ。
俺たちを見て少し驚いている様子だった。


少し沈黙ができたが



横にいる大我が目で合図を送ってきた。


俺は女の人に少し近づいて
達也
達也
あの、…さっきは…すごい不快なのを
見させられたんですよね?
俺がそう言うと



寝てるはるをちらっと見て
美麗
美麗
……あ、あぁ…笑
大我
大我
ほんとに失礼しました。
こいつの代わりに僕たちが謝ります。
達也
達也
すいません。ほんとに
美麗
美麗
あ、いやいや…そんな…笑
達也
達也
こいつもその事は随分気にしていたので
美麗
美麗
…そう…ですか。
達也
達也
だから、またどこかで
バッタリ会ったら仲良くしてやってください
美麗
美麗
……
達也
達也
あまり面識ないのにこんな事言うのは可笑しいですけど
大我
大我
俺からもお願いします。
美麗
美麗
あ、いやあの…
わたし、さっきの事は全然気にしてませんし
大丈夫ですよ笑
仲良くしてやってほしいっていう事に対しての



はっきりとした返事はもらえなかった。



そして、タクシーが俺たちの前に止まった。


こんな中途半端な形でよかったのか…



と、思いつつも



俺と大我は軽く会釈をして




タクシーに乗ろうとすると
美麗
美麗
……あ、あの!!
達也
達也
…はい?
美麗
美麗
その人に伝えてもらえますか?
達也
達也
??
大我
大我
??
美麗
美麗
また、コンビニとか…
どこかで会えたらいいですねっと。
俺と大我は顔を見合わせた。
達也
達也
は、はい!
大我
大我
分かりました!

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