道枝side
結局あれから3日がたって
あなたのいない修学旅行が終わった。
俺は修学旅行なんか行かないで、
あなたのそばにいたかった。
けど、それはダメだって止められた。
メンバーは行ってるみたいだったけど
長尾と俺はいけなくて、
あなたのいない修学旅行は
めっちゃくちゃつまんなくて
正直どーでもよかった。
でも、未だにあなたは
目覚めてないらしい。
医者によると疲労とかストレスとか…
悩んでたなら相談して欲しかった。
やっぱ俺じゃ無理なのかな。
そう思っていた家までの帰り道。
プルルルルプルルルルル
着信📞 西畑大吾 ※スピーカー
『はい?』
西畑「みっちーっ!
あなたが目覚めたっ!」
藤原「今から迎えに行くから家で待ってろ!」
『え。あ。あっ!はいっ!』
あなたが目覚めたって!
やっと会えるっ!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!