家政婦5日目。



今日も元気に頑張りますよ！




いつも通り大量の食器たちとリビングに脱ぎ散らかされた服を片付けて個人の部屋の掃除へ。




昨日切った足裏が歩く度に痛いけど
そんなの気にしてられない

名付けて虎の間。




今日は服だけじゃなくて炭酸の缶まで散乱してる。





ムカつきすぎてベッドにちょこんと居座ってる
トラのぬいぐるみを殴りそうになった。








…やめよう、ぬいぐるみに罪は無い

爽やかな部屋なのにちょこちょこ物が床に落ちてるのが気に食わない




机に置いてあるloverboyの赤い帽子は可愛いけども。




いや、家政婦なんてこんなもんか。



いちいち愚痴言ってたらこの仕事はつとまらん。

机に積み重なってる日本語の教科書を見るに
結構勉強してるんだなぁ…



こういうのなんかちょっと嬉しいかも





外国の人が日本語勉強したり
日本のこと好きって言ってくれるの。








まぁ、私はあんまり愛国精神なんて言うものは
ないから 日本大好き！ってワケじゃないんだけど。

1回目の洗濯が終わって洗濯物を取り出して絶望する。





…誰だ。ポケットにティッシュ入れっぱなの。





見つけたらしばく。








服に着いたティッシュ達をイライラしながら
取っていたら気づいたらお昼の時間だった。

部屋に戻らないと。





階段に繋がる扉を開けようとした所で
玄関の扉が開く音がする。





慌てて扉を開けて鍵を閉めようとしたところで
異変に気づく。








扉の鍵が…ない…

どこで落としたのかも検討がつかない。





鍵がないと外から簡単にこの扉を開けられてしまう。






いやいやいや、落ち着け、私





もともとここは開かずの間として扱われてたんだから開けようなんて急にはしないはず

扉をそっと開けて外の様子を伺う。






扉の外には鍵は落ちていない。






となると、洗濯機かリビングか個人の部屋か…。







次に住人が居なくなるのが3時間後だから
それまで誰も拾わないことを祈る。

あ、なんかこっちにくる足音が聞こえる。




外を覗くのをやめて慌てて扉をしめる。