笑顔で手を振ってくれるナナちゃんはやっぱり可愛くて、良い子にしか見えない。
逃げるようにカフェを出てきたけど
予定なんてあるわけなくて
歩いてて見つけた公園のベンチに座った。
昨日のハンビンはなんだったんだろって思うくらい、2人いい感じだった。
私も何、お似合いだよなんて言ってんの?
見たくもなかったツーショット
私の入る隙なんてなかった
ハンビンは見たことないような顔してたし
ナナちゃんが嫌な子ならよかったのに
そしたらハンビンは好きになってないのに
なんて、バカみたいなことばっかり考えてる自分が心底嫌になった。
気付いたら辺りは暗くなってて
考えても仕方ないことを考えすぎてる自分に呆れた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。