第14話

No.14
94
2018/01/27 23:35
その日から高橋くんはよく話しかけてくれるよ

うになった。高橋くんのおかげで、人並みに友

達もでき、普通に充実した毎日を過すごでき

た。気がついたらもう1月も終わるころ。


小学生のときは毎日ユキオのことを考えていた

のに、最近はユキオのこと考えなくなってい

た。申しわけない気持ちこみ上げてきて、なん

だか寂しい気持ちにもなった。




放課後の教室で1人

ユキオ…

そう、つぶやいた。


「ユキオ?」

後ろを振り向くと高橋くんがいた。なんとなく恥ずかしなって

「なんでもないよ」

と、素っ気ない返事をした。すると高橋くんは

「ふーん。てかさ、お前って好きな人とかいるの?」

好きな人?
1番に思いついたのはやっぱりユキオだった。
だけどそれが恋なのかわからなかった。

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