第8話

No.8
137
2018/01/27 07:43
あの日から私たちは雪が降るとその公園に集ま

りベンチに座るといろいろな話をした。家族で

遊びに行ったことや今日見た夢の話、学校の先

生の愚痴なども話した。


だんだん暖かくなって春の風が吹く。

当分雪は振らないだろう。つまりユキオとも当

分会うことはないということだ。


2年生になった。

私は毎日ユキオのことを考えていた。

はじめての友達。

もしかしたらもう会えないかもしれない。

不安な気持ちが私を襲う。


そんなことを考えているうちに街の風が冷たく

なってきた。しかしユキオのことばかりでクラ

スの友達を作ることも忘れていた。

私の心は限界だった。




1人になりたくないよ…

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