第14話

《13》
544
2020/04/24 10:11
○○
○○
いた、金ちゃんたち。
リョータが連れて行かれたみたい。
獅子丸
へぇ…
○○
○○
見に行こうよ、おもしろそうだし
獅子丸
確かに面白そうだね…
行こっかな…


お兄ちゃんはそう言って私の方にきた。
金ちゃんもその後を追って屋上からでていく。

屋上にくる途中の渡り廊下で、
リョータがバスケの演習場に連れて行かれるのをみた。


私たちは演習場から少し離れたところで
傍観を始めた。









仮面ティーチャーが来るかと思ったら
荒木本人が来た…。

自分だけでリョータを守るつもりなんだ…。









.









.






金ちゃんを見たら 悲しみと憎しみにあふれた、
iceman以上の冷たい瞳を感じた。



⚠︎獅子丸side
獅子丸
自分で切っといてへんな奴ぅ…



バスケの演習場でリョータが不法侵入した奴らに
瓶のかけらで刺そうとした。

でも、駆けつけた荒木が身代わりになって…

荒木と一緒に駆けつけた市村が警察を呼んで
丸く収まった。
金造
…騙されんな。
アイツ等は平気で俺らのこと裏切んだよ…
○○
○○
私はお兄ちゃんと金ちゃんしか
信じてない
○○
○○
それに期待外れ。

…全然おもしろくなかった。




そう言って校舎内に戻っていくあなた。

俺と金ちゃんも一緒に校舎に向かって歩いていく。
○○
○○
…草薙…。
階段を上ったところで行方を阻まれた。

うちのクラスの優等生、草薙圭吾。



草薙
…過去に何があった?
金造
お前には関係ねぇ
邪魔だ



口を開いた草薙の言葉に冷たく返す金ちゃん。

あなたも睨むように草薙を見ていた。


草薙
…M4で残ってるのは獅子丸1人。 
そして、華空学園のNo.3…あなただけ。
獅子丸
…金ちゃんとあなたには指一本ふれさせないよ 
例え相手が仮面ティーチャーでも。





俺がそう言うと、金ちゃんは校舎の方へ歩いていく。


俺とあなたも後に続いた。


.




.






○○
○○
…お兄ちゃん。
金ちゃんを守るのは私も一緒だよ
2人を守れるならなんだってやるから
獅子丸
そうだったね…


溜まり場に向かう途中、教室にいくと言ったあなたは俺の耳元でそう言った。

決意の固まった、それでもどこか切ない。

そんな声であなたは言って
俺たちに背中を向けていった。







⚠︎あなたside





昔の夢を見た。



里親に私とお兄ちゃんはもらわれ、
里親からお兄ちゃんが虐待されてる時に
私がお父さんを止めようとして…

それで、犯されたところを助けて貰った。




そう、中学生の時。

金ちゃんとお兄ちゃんに救ってもらった。






その後すぐにお兄ちゃんに
つぎは金ちゃんに捧げて……




○○
○○
…はぁ…

一気に記憶が蘇ってなんか、変な感覚。


ボン
…あなた?
○○
○○
ぁ、へ、なに?
ボン
いゃ…ぼーっとしてるし…
ケータイなってるよ?
○○
○○
あ、本当だ…
気づかなかった……

ディスプレイにのる名前は金ちゃんのもの。

メールで溜まり場まで呼び出された。





ボン
いってらっしゃい
○○
○○
行ってきまーす。




ボンに返事を返して溜まり場へと向かう。

たまり場についてすぐに、
金ちゃんは私を連れて屋上へと向かった。

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