⚠︎あなたside
コータローに向けた反乱を目撃した後、
ボンと一緒に荒木に話しかける。
何も知らない荒木はmadmaxの意味を聞いてきた。
私の言葉で少し顔を伏せる荒木センセ。
何を思っているのかは知らないけど、
仮面ティーチャーなんかに…
金ちゃんは負けない…。
だって金ちゃんは…最強だから…。
⚠︎ボンside
もし、こいつが仮面ティーチャーだとしたら…
どうする…仮面ティーチャー…?
あなたの言葉を聞いた荒木が
一目散に声の方へ走っていく。
あなたもその後に続いて走っていった。
校舎の中に入ってしばらくすると
荒木の怒鳴り声が聞こえた。
その声を聞いたあなたが
やっぱコータロー、市村センセー拉致ってた
と呟いて曲がり角を曲がる。
ガンッッ
大きな衝突音が聞こえて、
コータローたちの所を見てみると
倒れた荒木の姿があった。
なわけない。
そう言おうと思ったのに、
倒れていたはずの荒木はもう既にいなかった。
もしかして…
ホントにアイツが…仮面ティーチャー…?
⚠︎あなたside
その言葉を最後にバイクの音が
バスケの演習場に響きわたる。
座り込むコータローに私は近づいていった。
私がコータローに背を向けて校舎へと向かう。
その途中、優等生くんと目があった。
笑いながら私が言うと優等生くんは
どこまでも墜ちた女だな
そう呟いてどこかへ歩いていく。
あの草薙っていう男、
少し危ないかもなぁ…。
顔を真っ赤にしたコータローが
校舎の中をずかずかと歩いていく。
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続く______
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。