第19話

18
421
2020/04/30 06:16
○○
○○
荒木に…?
ボン
あぁ、今呼び出したんだ




そういったボン。

すると、すぐに荒木が私たちの所に走り寄ってきた。
ボン
金造と獅子丸に何があったか分かったぜ。

あなたに、協力して貰ったからさ
荒木先生
あなた…!
○○
○○
ボンの頼みって、二人の関係のことか



急に呼び出したと思ったら、
また荒木に加担するの…?

そんなことを思ってると、
ボンは勢いよく頭を下げた。
ボン
あなた…頼む…!
○○
○○
~~っ!
…ボンの頼みなら…特別に…

そう言うとうれしそうにするボン。

私たちは近くのベンチに座った。

○○
○○
私たち3人…
金ちゃんとお兄ちゃんと私は
同じ孤児院出身なの


いつも三人一緒だったのに、
小6の時私とお兄ちゃんに里親の話が
でたの。

けど、その里親が最低な奴らだった、

国からの補助金狙い。

私たち双子だったから
離してあげたくないとか
言ってたけど2倍は金貰えたみたい
ボン
獅子丸は殴られて…

あなたはお父さんの性暴力…

獅子丸が殴られたところをあなたは見て

お父さんにやめるようにお願いしたら
されたんだって


でも
あなたは獅子丸の暴力が止まるなら
我慢するからって獅子丸にも金造にも
話せなかった

獅子丸も殴られてることは金造に
言わなかった

2人とも金造に対して幸せなふりを
してたんだ。

金造が心配すると思って…
○○
○○
でも、そんな事すぐにきづいてくれた。
金ちゃんは。

私がお父さんに犯されてから滅多に
お兄ちゃんに暴力ふるって
なかったのにふった時があって

私が止めようとしたら

私のことお兄ちゃんの目の前で
犯し始めた

お兄ちゃんが止めようとしたら

お父さんがお兄ちゃんに

私のこと1年近くお兄ちゃんに暴力
ふらない条件で私を犯してた
って言って




金ちゃんはたまたまこの話聞いて
お父さんを殴ってくれた











そして私たちは大人を信用しなくなった


自力で生きていこうって決めたの。

慣れない喧嘩だとか、過去を
捨てるためにヤンキーになって

努力して強くなった

お兄ちゃんと金ちゃんに見合う人に
なりたかった


私は正直言えば男の大人の人が怖いよ

荒木と喋ってるのも怖い
荒木先生
…あなた……

…金造…

…獅子丸…
○○
○○
別に同情なんていらないよ。

でも、大人の身勝手さで
今まで何度も傷ついてきた。
○○
○○
これからも大人を信用できないかも
しれない。

それでもセンセーは金ちゃんに
向き合うの?
荒木先生
っ!!


私の言葉で目を泳がせる荒木。

私はボンと荒木に背を向けて自分の教室へ向かった。

プリ小説オーディオドラマ