第69話

最大の悲劇⑤
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2019/09/17 14:08
あなた

どうすればいいんだ…!

クプスは俺の手をしっかりと握ってくれる。今はそれだけで心が落ち着く。
エスクプス
エスクプス
支部長、俺たちにできることは何も無いんですか?
あなた

、、ない。

俺の一言で、暗かった雰囲気がさらに暗くなるのを感じた。能力者になることがどけだけ大変なのかみんな知っているからだ。能力者というだけで抱える必要のないトラウマを持ち、差別を受けて疎外される。
ウジ
ウジ
支部長…
俺が暗い顔をしていると支部全体がどんよりするので、少し笑顔になって言った。
あなた

大丈夫だ!俺は、クプスと本部に行ってくる。お前たちはいつも通り訓練をしておけ!!

ジョシュア
ジョシュア
ヒョン…無理しないでください。
ディノ
ディノ
そうですよ、ヒョン!ヒョンには、ユユンさんを含めた僕達14人がついていますから!!
ディノがそう言うと全員が頷いた。俺はいい部下を持ったみたいだ。
あなた

分かってるよ、ありがとう。

俺はディノの頭を軽く撫でると、本部にロードの要請をした。
ウジ
ウジ
ヒョン、気をつけてください。
うじの言葉を背中に俺たちは本部へ向かった。

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