第60話

緊急事態
2,323
2019/09/15 01:43
エスクプス
エスクプス
ヒョン、、ヒョン!!
部屋に入ると、スンギュは撃たれていた。
あなた

どうした…何があったんだ!?

チェスンギュ
すんちょる…、、えっ、くす
「えっくす」という謎の言葉を残してスンギュは息絶えた。
あなた

クプス…

お兄さんの体を抱きしめて、泣き崩れるクプスに俺はなんて声をかければいいのか分からなかった。クプスを残して部屋から出て、城北区全体に緊急放送をながす。
あなた

〈城北区取調室056で殺害事件発生。すぐに不審者の捜索を開始せよ!!〉

城北区に入るのは、本部や支部と比べて比較的簡単だが、だからといって楽に入れる訳でもない。そうなるとこれは内部の犯行となる。
ミニョク
ミニョク
あなた!何があった!?
ショヌ
ショヌ
056号室ということは…エスクプス君のお兄さんか、、
後方支援部隊の中でも、腕っぷしの強い2人がすぐに取調室に駆け込んできた。ミニョクヒョンは、ショヌヒョン(馬に変身)の背中に乗って来たみたいだ。
あなた

チェスンギュが何者かに殺されました。

ショヌ
ショヌ
!?
ミニョク
ミニョク
それは本当なの!?城北区には誰も来ていないけど…
城北区には、無効化の能力がかかっていてPPSの職員以外はここで能力を使うことが出来ない。(無効化の範囲は設定できる)
あなた

なので、、内部の犯行だと思われます。

PPSは能力者であれば誰でも保護するので、どこかの組織と繋がっている人でも案外簡単に入ることが出来る。本部や支部で戦闘員として働くには千里眼の能力者に全て見られるが…
ミニョク
ミニョク
そんな、、とりあえず捜索してみるよ。
ショヌ
ショヌ
あなたは、エスクプス君のことを頼んだよ。もうすぐ、ヒョンウォンとアイエムが来るはずだから。
ヒョン達は、すぐに捜索を開始してしまった。
エスクプス
エスクプス
あなたヒョン、、
クプスが泣きはらした目で、取調室からでてきた。
あなた

クプス…大丈夫か?

エスクプス
エスクプス
スンギュヒョンは、「えっくす」って言ってましたよね?
あなた

ああ、

エスクプス
エスクプス
ヒョンの腕に「X」のタトゥーが入っていました。俺がまだヒョンと2人で暮らしていた時はなかった。
あなた

なにか関係がありそうだな…俺はここに残って調べるから、お前は帰れ。

そういうと、クプスはゆっくりと首を振った。
あなた

そうか…

エスクプス
エスクプス
俺も一緒に捜索します。ヒョンを殺した犯人を見つけるまでやめません。
クプスはこう言うがみんな分かっていた。多分犯人は見つからない。城北区まで入って誰にもバレずに人を殺せるようなやつが、簡単に見つかるはずがないんだ。
予想通りあの後、どれだけ探しても犯人を見つけることは出来なかった。

プリ小説オーディオドラマ