第159話

足元の爆弾〜本当の気持ちは〜
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2020/03/10 15:26
エスクプス
エスクプス
なんでっ!俺だって、、、
どうして俺がヒョンと一緒にいられないんだ…ヒョンを助けられない自分に腹が立った。
ジョンハン
ジョンハン
クプスっ!!ヒョンは!?
センターの研修生が全員、ロードから飛び出してきた。特に、ヒョンを慕っている、ミンギュやディノ、バーノンは泣いている。
ディエイト
ディエイト
ヒョン、、大丈夫ですか?
ディエイトが、静かに近づいてきて、俺を抱きしめた。
ヨンジェ
ヨンジェ
あの、バカ支部長は中?
ロードから出てきたヨンジェさんが真顔で聞いた。いつもは笑っているヨンジェさんからは、想像も出来ないほど、低い声だ。
ヨンジェ
ヨンジェ
ねぇ、クプスさん?あなたの所連れてってあげるから、あのバカヒョンの場所教えて?
あの目で言われたら逆らえない。俺を引っ張ってきたユギョムさんも見たとこがないヨンジェさんの気迫に押されて、キョロキョロしている。
エスクプス
エスクプス
じゃ、じゃあ、よろしくお願いします、
ヨンジェ
ヨンジェ
行こっか?
そう言って、ヨンジェさんはロードを開いた。
ヨンジェ
ヨンジェ
あなたはね、多分クプスさんのことを傷つけたくなかったんだよ。自分のことを覚えていてくれる人に生きてて欲しかったんじゃないかな?
エスクプス
エスクプス
、、、
ヨンジェさんは、歩きながら話し始めた。
ヨンジェ
ヨンジェ
僕が初めてPPSに入ったとき、あなたは人形みたいだったんだ。まだ、トラウマが消えてなかったんだと思う。感情がないみたいに、訓練ばっかりしてた。でも、今はちゃんとした気持ちがあって、恋人もいる。でしょ?初めてできた好きな人って言ってたよ、君のこと。
エスクプス
エスクプス
…っ!!
ヨンジェ
ヨンジェ
そんな人の事、自分の為に殺せないでしょ。だから、あなたのこと許してあげて?それで、助けてあげて。コードをうてば止められるんでしょ?
エスクプス
エスクプス
、はい
ヨンジェさんと歩いていると、ロードの終わりが見えた。

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